山ノ内、扇ヶ谷、源氏山
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山ノ内 禅宗を保護した北条氏の所領であったため、多くの禅寺が往時の名残を伝える。建長寺、円覚寺など、鎌倉五山に列せられる格式高い大寺が建ち並ぶ古都の表玄関。 現在では北鎌倉と呼ばれるこの一帯は、精進料理の店や茶屋が建ち並び、一休みする観光客で賑わいを見せている。数々の名刹を巡り、鎌倉まで足をのばすのが、観光の定番コース。 円覚寺 - 鎌倉五山第2位。臨済宗円覚寺派大本山。山号は瑞鹿山、開基は北条時宗、開山は無学祖元。 東慶寺 - 臨済宗。山号は松岡山、開基は北条貞時、開山は覚山尼。「縁切寺」の別称あり。著名人の墓が多い。 浄智寺 - 鎌倉五山第4位。臨済宗。山号は金宝山、開基は北条宗政・師時、開山は兀庵普寧、大休正念(請待開山)、南洲宏海(準開山)。 明月院 - 臨済宗。山号は福源山、開基は上杉憲方(寺伝では首藤経俊)、開山は密室守厳。「あじさい寺」として知られる。 長寿寺 - 臨済宗。山号は宝亀山、開基は足利基氏、開山は古先印元。寺内は特別公開時を除き非公開。 建長寺 - 鎌倉五山第1位。臨済宗建長寺派大本山。山号は巨福山(こふくさん)、開基は北条時頼、開山は蘭渓道隆。 円応寺 - 臨済宗。山号は新居山、開基は未詳、開山は智覚禅師(桑田道海)とも伝えるが未詳。閻魔王をはじめとする十王像を安置。 扇ヶ谷(おうぎがやつ)、源氏山 扇ガ谷から 化粧坂、そして 源氏山までは趣のある散策路が続いている。現在の鎌倉駅西側一帯である。 鎌倉駅西側はノスタルジックな雰囲気の小売店や銭湯などの残る御成通りが続き、古き良き時代の面影をよく残している。 寿福寺 - 鎌倉五山第3位。臨済宗。山号は亀谷山、開基は北条政子、開山は栄西。寺内は特別公開時を除き非公開。 英勝寺 - 浄土宗。開基は太田道灌の子孫で徳川家康の側室であった英勝尼。鎌倉に現存する唯一の尼寺。 浄光明寺 - 真言宗泉涌寺派準別格本山。山号は泉谷山、開基は北条長時、開山は真阿。重要文化財の阿弥陀三尊像がある。境内地と裏山にある冷泉為相墓は国の史跡。 薬王寺 - 日蓮宗。山号は大乗山、開山は日像。 海蔵寺 - 臨済宗。山号は扇谷山(せんこくざん)、開基は上杉氏定、開山は蘭渓道隆の法系の空外(くうげ)とも言い、寺伝では曹洞宗の僧・源翁禅師(心昭空外)とするが定かでない。「十六ノ井」という中世の岩窟(井戸とも墓所ともいう)がある。 葛原ヶ岡神社(くずはらがおか) - 祭神は日野俊基。1887年(明治20年)頃の創建。 銭洗弁財天宇賀福神社 - 祭神は宇賀神(弁才天と同一視される)。源頼朝の創建という。境内奥の洞窟の湧き水でお金を洗うと数倍になって戻ってくるという信仰がある。 佐助稲荷神社 - 鎌倉幕府開設以前からの古社。当社の神霊が頼朝の挙兵をうながしたとされ、佐殿(すけどの、頼朝の呼称)を助けたとの意で佐助稲荷と名付けられた。
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