対話の例とは? わかりやすく解説

対話の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 02:36 UTC 版)

ゲーテとの対話」の記事における「対話の例」の解説

以下の引用山下肇訳より 「大作用心したほうがいいね。どんなすぐれた人たちでも、大作苦労する。私もそれで苦労したし、どんなマイナスを経験したか、よくわかっている。(中略)一たん全体としてつかみそこねてしまえば一切労苦むだになる。しかも、個々部分でその素材を完全に自分のものにしていないと、全体あちこちで穴だらけのものになるだろう。それにひきかえ詩人毎日現在を相手にし、目の前に提供されるものをいつも同じ新鮮な気持ち扱っていると、かならず何かよいものができるし、うまくいかないことがあっても、それですべてが御破算ということにはならないのだ。」(第1部 1823年9月18日) 「詩はね、言葉一つ附けたせば、他の言葉死んでしまうのだ。」(第1部 1923年11月10日) 「シェークスピアについて、何か言える資格のある人はいない。何を言っても言い足りないのだ。(中略シェークスピアは、あまりにも豊かで、あまりにも強烈だ創造をしたいと思う人は、彼の作品を年に一つだけ読むにとどめた方がいい。もし、彼のために破滅したなければね。」(第1部 1825年12月25日) 「一人天才急速にのびのび成長するには、国民中に精神教養がたっぷりと普及していることが大切なのだ。私たちは、古代ギリシャ悲劇驚嘆する。けれども、よくよく考えてみれば、個々作者よりも、むしろ、その作品可能ならしめたあの時代と国民驚嘆すべきなのだ。」(第3部 1827年5月3日) 「年をとると、若いころとはちがったふうに世の中のことを考えるようになるものだ。そこで、私は、デーモンというものは、人間からかった馬鹿にしたりするために、誰もが努力目標にするほど魅力富んでいて、しかも誰にも到達できないほど偉大な人物時たま作ってみせるのだ、と考えざるをえないのだよ。こうして、デーモンは、思想行為完璧なラファエロつくりあげた少数すぐれた後継者たちで、彼に追いいたもの一人もなかった。同様に音楽における到達不可能なものとして、モーツァルトつくりあげた文学においては、シェークスピアがそれだ。」(第2部 1829年12月6日) 「人間一人でいるというのは、よくないことだ。ことに一人仕事をするのはよくない。むしろ何事かをなしとげよう思ったら、他人協力刺激必要だ。私はシラーおかげでアキレウス』や私のバラーデの多く作ったが、そこまで駆りててくれたのは彼なのだよ。もし私が『ファウスト第二部完成するようなことがあれば、君はそれを自分功績帰していいのだ。」(第2部 1830年3月7日) まだ欠けていた(ファウスト第四幕を、ゲーテはそれから数週間書きあげたので、8月には第二部全部仮とじされ、完全にできあがった。ながい間努力していたこの目標がついに達成されたので、ゲーテはすっかりよろこんでいた。「私のこれから先の命は、むしろまったくの贈り物といってもよいだろう今後、まだなにかできるかどうかということは結局、もう問題ではないのだよ。」(第2部 1831年6月6日記事追記) 「大事なことは、すぐれた意志持っているかどうか、そしてそれを成就するだけの技能忍耐力をもっているかどうかだよ。そのほかのことはみな、どうでもいいのだ。」(第3部 1832年2月17日

※この「対話の例」の解説は、「ゲーテとの対話」の解説の一部です。
「対話の例」を含む「ゲーテとの対話」の記事については、「ゲーテとの対話」の概要を参照ください。

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