対立する主張
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イルカ肉に含まれる水銀による健康問題を日本国政府が隠蔽していると主張する製作側に対し、厚生労働省は「映画の公開以前からインターネット上で、魚やイルカが含有する蓄積水銀量や、妊婦を対象としたイルカを含むハクジラ類の摂取量に関するガイドラインを定めて公開している」と語っている。これに対し監督は「インターネットは特定の人しか見ないし、数値も不正確。イルカ狩猟国が自身の国に都合の悪い真実を発表するわけがない」と主張している。 イルカはツチクジラなどとともに小型鯨類に分類されるクジラであり鯨肉の表記に間違いはない。本編では日本で買い集めた大型鯨と表示された肉をDNA鑑定した結果イルカ肉であったことを問題としているが、イルカ肉がクジラ肉と偽って販売される実態など多くの日本人が知らない真実を伝えると称する本作をうけて水産庁と太地町は「調査ではそのような事実はない」と否定している。 漁協の担当者は「海が血で染まるような方法の漁は今はやっていない。あのまま上映されると誤解を招く恐れがある」と語った。本編の中で製作側が漁法について水産庁漁業資源課課長補佐の諸貫秀樹に尋ねるシーンでは、諸貫が現在行われているイルカへの負担の少ない漁法として特別なナイフで刺しているため即死するとの返答を行った。もっとも、その「特別なナイフ」に関する説明は殆ど行われていない。キリバス大統領アノテ・トンは日本政府が捕鯨議題のためにキリバスをIWCにリクルートした等と根拠を示すことなく述べている本編の主張に対し、「大変残念。そんな事実はなく、捕鯨はキリバスが強く望んでいること」と述べた。 週刊プレイボーイ2010年7月5日号では“和歌山県太地町イルカ・クジラ漁師を直撃“と題した漁師たちへのインタビューが掲載された。 記事に登場する太地町の漁協関係者は、「当初の撮影はシホヨス監督やオバリーら製作陣が“日本の美しい港や海を撮影する“と町民に嘘をついて撮影し、ある程度の映像を撮り終えてから町民らに自らの正体を明かして挑発的な言動を繰り返した」との内容を話した。そのインタビューの中で漁師関係者は「挑発後に漁民が怒って漁具を振りかざしたシーンを撮ったり、ハンディカメラを町民の顔にくっつけて撮影し、町民がそれを振り払うシーンを離れた場所から大きなカメラで撮影する等の行為、オバリーの妻が町民に向かって顔を近づけながら下品に挑発し、町民がそれを振り払うと大げさに路上に倒れて大声を上げて痛がるなどの行為をあげ“地元と日本政府の妨害に遭いながらも命がけで撮影した”という設定にしたいのだろう」とコメントしているが、その漁師関係者はカメラを使ってその“挑発の様子“を直接撮影したわけではないため、発言内容の信頼性には多少の疑問が残る。 太地町漁師等は、オバリーの妻に日本語で漁場から出て行くようにと警告したところ、オバリーの妻は「半裸の男に取り囲まれた!」と叫んだ、と主張している。 製作陣は“漁師や町民だけでなく、日本政府からも妨害されている“という事を立証するために警察にも抗議を続け、漁網を切るなどの活動で逮捕されたメンバーが、日本政府に不当な迫害を受けていると本誌インタビューに受け答えた。 太地町の漁業関係者は本作では「漁民達が暴力的に撮影を妨害をしている状況を演出している」と主張する一方、オバリー自身も漁業関係者による挑発行為があったことを明かした。ある朝、カメラを持っていなかったオバリーに対し、船上の数人の漁民がイルカの子どもの喉を見せ付けるように切り裂き、さらにはカメラを構えた漁民が怒鳴りつけながら近付いてきたこともあったという。オバリーは「漁業関係者の狙いは“暴力の証拠を収めて警察に自身を逮捕させる”ことであり、偽の告発の対策にかなりの時間を費やすことになった」と語った。なお、本編の映像にはカメラを構えた漁業関係者の姿も映し出されている。
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対立する主張
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モンゴルフィエ兄弟の74年前、ブラジルの聖職者バルトロメウ・デ・グスマンが熱気球を発明した説があり、その発明について記した書籍がウィーンで1709年に出版され、別の記録も1917年ごろバチカンで発見されている。しかし、ポルトガル語圏以外の航空史家はこの説を否定しており、国際航空連盟の見解と対立している。
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