対立するものと問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/20 23:06 UTC 版)
人格主義を打ち出したのは、イマヌエル・カントなど人間の自主的精神を強調する理想主義 (アイディアリズム)(idealism)であって、客観的な精神を強調するヘーゲルや宇宙を思弁的に解釈する形而上学などではない。その他、人格主義に対立する考え方としては、人格に対立する物件(Sache、動物や物など)を尊重する唯物論(materialism)、物質生活主義、快楽主義(hedonism)、功利主義(utilitarianism)、利己主義(egoism)などがある。いずれも、自己の状態を不断の努力によって高めて、まったき状態にまでもっていくことはナンセンスであり、最も尊い、意味ある行為、価値は別にある、との考えに立っている。 人格主義に伴う理論的問題としては、あるべき人格の具体化、人格陶冶の曖昧性の克服、人格主義と個人主義(individualism)の違いと関係、人格主義からの社会問題への対処法(社会との連帯など)などがある。
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