理想主義 (アイディアリズム)とは? わかりやすく解説

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理想主義 (アイディアリズム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 09:13 UTC 版)

理想主義(idealism、Idealismus)とは、I理論哲学(theoretical philosophy)、II道徳哲学(moral philosophy)、III人生論・政治論(政治姿勢)、Ⅳ国際政治の四局面において、自然主義(naturalism)及び現実主義(realism)に対立する考え方、立場である。本項目においては前三者について説明する。


  1. ^ 西洋哲学で"idealism"で呼ばれるものは、日本の近代哲学上、一般には存在論認識論上では観念論と訳され、道徳哲学上では理想主義と訳される。
  2. ^ この図式が理解しやすいということと、それを提供したマルクス主義が真理かとどうかは、別の問題である。ここでは理解しやすいということで提示している。
  3. ^ マルクス主義が提唱するA唯物論、B経験的観念論、C客観的観念論、D先験的観念論の図式によると、A唯物論とC客観的観念論とは、またB経験的観念論とD先験的観念論とは、ともに同類項的な親類関係であることが分かる。であるがゆえに、ヘーゲル主義から唯物論へは容易に変換が可能であり、逆も容易になされうる。また、懐疑主義はB経験的観念論の変形であり、神秘主義ロマン主義はC客観的観念論の変形である。
  4. ^ D先験的観念論(カント)の立場からは、A唯物論、B経験的観念論が自然主義であり、C客観的観念論は自然主義でも理想主義でもなく、D先験的観念論のみが理想主義という、考えも成立しうる。河合栄治郎「自然主義・経験主義」(1941年)『河合栄治郎全集』第18巻、社会思想社、1968年、97頁。
  5. ^ 注4参照。
  6. ^ 正確に言えば、理論を突き詰めればⅠ理論哲学とⅡ道徳哲学とにおいて、Ⅲ人生論・政治論とⅣ国際政治とにおいては、各々同じ主義となり、Ⅰ理論哲学・Ⅱ道徳哲学の立場とⅢ人生論・政治論とⅣ国際政治の立場は異なることはありうる。現に国際政治学者の猪木正道はⅠ、Ⅱ、Ⅲにおいては確固とした理想主義者であるが、Ⅳにおいては現実主義者である。


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