寄席文字の復興とは? わかりやすく解説

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寄席文字の復興

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 23:17 UTC 版)

橘右近」の記事における「寄席文字の復興」の解説

寄席ビラ字現代風に言えば寄席宣伝ポスター文字)は江戸期から専門職人書いていたが、寄席軒数減少する次第職人がいなくなってしまった。やむなく寄席間に合わせ的に書くようになったが、専門職はないた統一した様式失われていった橘右近落語家時代から寄席まつわる物を収集しており、『ビラ辰』などのビラ字教えを乞う師匠がいない状態から見よう見まね書き始め自身スタイル確立していった。弟子橘左近に語るには「最初のころのは見せられないくらいひどい」出来だったという。昔の名人書いたビラ字見てきた古い噺家落語家)たちや席亭がいたのでうるさかった。ことに5代目柳亭左楽新宿末廣亭席亭北村銀太郎ひかえていたので真剣だったと語っている。

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寄席文字の復興

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 06:47 UTC 版)

寄席文字」の記事における「寄席文字の復興」の解説

上述のように、ビラ字専門職人によって書かれたが、寄席軒数減少する次第職人がいなくなってしまった。やむなくそれぞれの寄席間に合わせビラ字を書くようになったが、専門職の手離れると、それまで統一され様式徐々に失われていった。そして、大正12年1923年9月関東大震災契機ビラ字はすがたを消してしまったのである第二次世界大戦後、「昭和名人」といわれた落語家8代目桂文楽1892年 - 1971年)は、1949年昭和24年)に落語家廃業し寄席楽屋主任およびビラ字書家専業となった橘右近1903年 - 1995年)に対し、「寄席文字」の流派創始して、その家元になることを提案した橘右近それまで寄席まつわるさまざまな文物収集していたが、ビラ字師匠がいない状態から見よう見まね書き始め2代目ビラ辰の流れ汲みつつ、自身スタイル確立していった。 こうして橘右近桂文楽勧めしたがい1965年昭和40年)、「流」を創始して、ビラ字を「寄席文字」として復活、その家元となって寄席文字普及後継者の育成に力を注いだ。これにより、今までなかったビラ字一門確立されのみならず寄席文字地位飛躍的に向上したしかしながら右近自身一番弟子である橘左近1934年 - )に対して語ったところによれば、「最初のころのは見せられないくらいひどい」出来だったという。かつての名人書いたビラ字見てきた古い噺家たちや席亭の目は特に厳しく、しばしば酷評さらされた。ことに、口うるさい5代目柳亭左楽新宿末廣亭席亭北村銀太郎ひかえていたので「流」の創始は真剣そのものであったという。 右近は、左近右京育て自分にとっても勉強になるからと「寄席文字勉強会」を立ち上げ、そのなかから右一郎、右之吉、とし子、右之輔、右、右太治右龍右樂、右女次、右朝、右佐喜、右雀、右喜与、右門、紅樂が流の寄席文字受け継いだ右近1994年平成6年)、流の将来考え家元一代限りとし、後任を「寄席文字会」と名付けた一門集まり委譲し家元印章もそこに納めることとした。 右近亡きあと、「寄席文字」の技術伝統左近右京はじめとする右近門弟たちに継承され寄席情緒かもしだす重要な役割果たしている。 流は平成以降落語協会落語芸術協会真打昇進襲名披露等の際には個人名書かれ招木贈呈してきたが、令和元年9月落語協会真打昇進披露から中止となっている。

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