容疑者像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 03:08 UTC 版)
「ミディ=ピレネー連続銃撃事件」の記事における「容疑者像」の解説
容疑者のモハメド・メラ(Mohamed Merah)は、トゥールーズ出身のアルジェリア系フランス人。死亡時には23歳もしくは24歳であった。国際テロ組織アル・カーイダに属するムジャーヒディーンであると自称していた。少年時代より窃盗などを行い、服役経験もあった。フランス陸軍やフランス外国人部隊にも入隊を希望したが拒否され、果たせなかった。 次第にイスラム過激派思想に染まっていき、過激派の映像を若者に無理に見せようとしてトラブルを起こしたり、単身で2010年と2011年にパキスタンのアフガニスタンとの国境付近にあるワズィーリスターン地域に渡り、10月にフランスに帰国した。そこではターリバーンの民兵と共に訓練を受けたとしている。こうしたケースはメラだけではなく、欧米諸国ではイスラム過激派テロリストになるイスラム系移民の2世、3世の増加が指摘されている。メラは事件の数年前よりフランスの情報当局に要注意人物としてマークされていたほか、アメリカ捜査当局の商業航空機搭乗禁止リスト(英語版) (No Fly List)にも登録されていた人物でもあった。2012年1月に政府より非合法集団と指定された組織のメンバーであった。 パレスチナの子供たちの死に対する復讐や、外国に侵攻したフランス軍兵士に対する復讐を行うために一連の犯行に及んだとされている。特に、フランス軍のアフガニスタンへの駐留に反対していた。また、フランスが2011年4月にイスラム教徒の女性に対してヒジャブ(ベール)の着用を禁止したことに対する抗議も含まれていたという。しかしながら、動機については不明な点も多い。またメラの兄弟も警察の取り調べを受けていると報じられている。 殺害後、サルコジ大統領からは「狂信者」「怪物」と表現されている。 なお、当初は別人の名前が立てこもっている容疑者として一部報じられた。
※この「容疑者像」の解説は、「ミディ=ピレネー連続銃撃事件」の解説の一部です。
「容疑者像」を含む「ミディ=ピレネー連続銃撃事件」の記事については、「ミディ=ピレネー連続銃撃事件」の概要を参照ください。
- 容疑者像のページへのリンク