容積濃度、体積濃度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 21:00 UTC 版)
体積濃度(溶液濃度)とは、全体量を体積単位で計測し、算出する濃度で、基本単位がL(リットル)の場合と立方メートルの場合がある。混合されている試料を計測する単位は、質量や物質量であることが多い。化学の場面において、ある濃度の水溶液を調整する場合、試料を正確な量測り取り、メスフラスコなどの器具を用いて正確な体積に希釈し調整することが多く、主な化学薬品なども体積モル濃度で示されるのが普通である。実験操作では主に溶液の体積測定が問題となるため、溶液の体積を基にした濃度方式は便利であり、最もよく使われる濃度単位である。 そのため、体積モル濃度(mol/L)を、Mol (あるいはM) と表記し、「モーラー」(またはモル)と発音する場合がある。また、実験室レベルのごく少量の溶液を用いる場合は接頭辞のミリをあわせmmol(ミリモル)単位を用いることが慣習となっている。Molという濃度単位は国際単位系 (SI) では認められておらず、将来的にはmol/Lに統一されるべきである。ただ、Mという表記は現在でも多くの学術誌で暫定的に使用が容認されており、現状では併用されている。また、計量法では従来使用が認められていた規定度から体積モル濃度に置き換える様に勧告している。 ここでも簡単のため、次の例を用いる。 例、メタノール32.0 gを水で希釈し、100 Lとした水溶液(基本単位はリットルを用いる)。 CH3OH = 32.0 -とすると、(32.0 g/(32.0 g/mol))/100 L = 1.00×10−2 mol/L
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