宮川及び周辺地域の積雪期用具
名称: | 宮川及び周辺地域の積雪期用具 |
ふりがな: | みやがわおよびしゅうへんちいきのせきせつきようぐ |
種別: | 衣食住に用いられるもの |
員数: | 2,800点 |
指定年月日: | 1987.03.03(昭和62.03.03) |
所有者: | 飛騨市 |
所有者住所: | 岐阜県飛騨市 |
管理団体名: | |
備考: | 衣生活339点,食生活497点,住生活495点,生産・生業1025点,交通・通信78点,運搬259点,社会生活12点,娯楽・遊戯74点,信仰・儀礼21点 |
解説文: | 山国飛騨の宮川水系・庄川水系地域は越中・加賀・信濃などと接しており、日本海側の気候で、冬季期間の気象条件は非常に厳しく、このような地域の人々の生活は、富田礼彦著『飛騨後風土記』(明治六年刊行)に詳細に記録されており、民俗学上知られた地域で、伝統のくらしをごく最近まで継承していた。 この収集は、急激な表化をとげたくらしを顧み、昭和四十年代から約一五年間にわたり宮川村及び周辺地域の冬ごもりの準備から翌春の消雪するまでの期間の生活を裏付ける生活用具類を体系的にまとめたものである。また、これらの収集には、生活の知恵と工夫により自然条件に適応しようとする意識の投影されたものが少なくない。 これらの収集で時に注目される用具類としては、衣生活の面では積雪の質量に応じて履きわけられたはきもの類、食生活の面では漬物仕込み・味噌仕込みの一連の用具類、住生活の面では除雪のために不可欠であった各種・各様のバンバ(木製除雪具)が注目される。また、生産活動に使われてきた用具では、炭焼きや榑【くれ】へぎに用いられた用具類のほか、家屋内で使用した穀類の脱穀・調整用具やわら仕事用具、さらに古風な狩猟法を伝承する猟具は珍しい。これらに加えて、雪氷上の歩行に必要不可欠なカンジキ(〓)、積雪を利用して木材を搬出するのに使用されたソリ(橇)がある。子供の遊戯用ソリ、正月に使用されたオヤス(お供え用具)も含まれている。 宮川村が収集したこれらの用具類は、めぐりくる春の訪れを待ちながら、積雪期にくらしを営んできた生活の実態を知るうえで貴重であり、地域的特色のあるものとして重要である。 |
衣食住に用いられるもの: | 南部のさしこ仕事着コレクション 大宝寺焼コレクション 奥飯石および周辺地域の積雪期用具 宮川及び周辺地域の積雪期用具 山木遺跡の生産・生活用具 山袴コレクション 附 引解 雛形 モモヒキ 下穿 上衣 改良仕事服 庄内および周辺地のくりものコレクション 附 工具 |
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