実務経験要件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/28 01:17 UTC 版)
「認定ファシリティマネジャー」の記事における「実務経験要件」の解説
次に掲げるファシリティマネジメントの12業務の全部または一部を経験してきたことをいい、その経験の証明を必要とする。証明者は、原則として現在の職場の上司(管理職以上)または人事担当責任者とする。登録申請者が退職等で組織に属していない方や個人経営者などの場合の証明者は、元の職場の人事担当、同業者または取引相手等の第三者とする。また、登録申請者が転職等で職場を変わっている場合は、現在の職場の上司(管理職以上)または人事担当責任者が、以前の職場を含めて証明する必要がある。実務経験証明書の所定欄に証明者の署名、押印が必要となる。 ファシリティマネジメントの12業務 統括マネジメント ファシリティ全体を把握し、その総合的な最適化を図るために統括的に経営活動(マネジメント)を行う業務。具体的な業務としては、権限と責任をもつFM組織体制を構築すること、そのFM組織を運営することが主体となる。 FM戦略 (FM戦略・計画(Plan)) 経営戦略方針、あるいはFM業務評価からの改善方針を受けてFMの目標を策定し、その目標を実現するためのFM施策を立案する業務。 中長期実行計画 (FM戦略・計画(Plan)) FM施策を受けて、FM戦略を実行するため、中長期の期間を設定し、ファシリティの供給に関わる「供給計画」、品質評価にもとづく「品質計画」、そしてこれら両方に関わる「財務計画」を立案し、経営者の承認を得て策定する業務。 ワークプレイスづくり (プロジェクト管理(DO)) 人が創造力を発揮して働ける室内環境(執務環境や居住環境)と機能の整備および情報化への対応装備を計画し、実施する業務。 不動産賃貸借 (プロジェクト管理(DO)) 施設(土地・建物)の賃貸借や返却を計画・実施し、適切なスペースの供給を行う業務。 不動産取得 (プロジェクト管理(DO)) 土地・建物の取得、権利保全、売(廃)却および資産流動化を適切に計画し、実施する業務。 建物建設 (プロジェクト管理(DO)) 新築、増築など建物の建設を計画し、実施する業務。(建物の解体・処分も含む。) 大規模改修 (プロジェクト管理(DO)) 建物の性能向上や長寿命化を図るため、建物、設備、内装などの大規模な修繕、改修、模様替えなどを計画し、実施する業務。 運用・サービス (運営維持(DO)) ファシリティを安全、快適、効率的に活用できる状態に保ち、ユーザーに対しては、心地よいオフィス環境と利便のよいサービスを提供し、ユーザーの満足度を上げることで、生産性の向上に結びつける業務。 維持保全 (運営維持(DO)) いわゆるメンテナンスのことをいい、施設のハード面について、性能・機能の確保と、ニーズの変化に対して必要な対応を担う業務。 評価(Check) 品質・財務・供給の 3 視点による評価技術を用いて、現状をできるだけ定量的に把握し、評価することによって、現状の到達点と課題を明らかにする業務。 改善(Act) 「評価」の業務により明らかになった、FM の目標の到達点や未達成の課題、新しい課題を踏まえて、新たなFMの目標を設定するための改善方針を検討し、立案する業務。
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