実包の効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 14:42 UTC 版)
発明当初の火砲は、目標物に向かって射出される弾体と、推進力を生み出す発射薬が別々であった。そのため、1発を発射するための準備に要する時間が長く、連射は不可能だった。その後、それらを薬莢にパッケージングすることで、取り扱いは容易となり、雨・湿気など周囲の影響を低減でき、連射機構が可能となった。また、その薬莢を金属とし、熱をある程度吸収させて捨てることで連射時に薬室の過熱を抑え、ガンパウダーや銃用雷管の自然発火=コックオフが減少でき、薬室後端の燃焼ガス漏れなどを防ぎ、射撃精度を上げることとなった。 日本史の中では、織田信長の軍隊などが、弾丸と発射薬を包んでパッケージ化した「早合」と呼ばれるものを使用していた。火縄銃の発射にかかるサイクルの中で発射薬を詰める時間をかなり短縮できるため、軍事的には大変有利になる。 詳細は「鉄砲伝来」を参照
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