小林司 (編集者)とは? わかりやすく解説

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小林司 (編集者)

(妄撮P から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/29 10:26 UTC 版)

こばやし つかさ

小林 司
生誕 6月27日
国籍 日本
民族 日本人
職業 雑誌・書籍編集者
団体 講談社
著名な実績 ミスiD実行委員長・選考委員
活動拠点 日本
公式サイト 小林司@ミスiDP/妄撮P (@mosatsu_p) - X(旧Twitter)
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小林 司(こばやし つかさ、6月27日[1])は、日本の雑誌・書籍編集者2019年現在、講談社フライデーデジタルチーム所属[2]からアーティスト企画部へ異動、その後2024年9月クリエイターズラボへ異動。ミスiD実行委員長・選考委員。別名「妄撮P」。

経歴

講談社入社後、「FRaU」、「VoCE」と女性誌の編集に携わる[3]1998年、「VoCE」誌上で連載されていた『美人画報』(安野モヨコ)の初代担当編集者であった[4]。連載は後に単行本化されている。

その後、副編集長として男性誌「KING」創刊に携わる[3][5]2006年、NY帰りの写真家・Tommyとのコンビで、グラビア「妄撮」の連載を開始。雑誌自体は2年余りで休刊となるが、2008年に連載をまとめた写真集「妄撮 モーサツ」がヒットしシリーズ化する。さらに、スマートフォンアプリや「an・an」(マガジンハウス)の「妄撮男子」[6]夢眠ねむを被写体とした「アキバ妄撮」(FREECELL特別号、角川グループパブリッシング)など、他社とコラボレートした企画にも編集、プロデューサーとして携わっている。コラボにとどまらずイベントやグッズ化にも取り組み、2013年には「an・an」で「美女の法則」というコラムを講談社社員でありながら半年間連載している。

2012年、「“新しいタイプの女の子”を発掘し、育てるオーディション企画」として、ミスiD(アイドル)を立ち上げる[5][7]。当時はAKB48グループ等による“アイドル戦国時代”の影響で新人グラドルが全国区になる機会に恵まれず[7][5]東日本大震災が発生した2011年のミスマガジンにおいては最終入賞者が例年よりも1名減の4名に留まった。そうした状況に加え、TwitterFacebookといったSNSの発達もあり、「グラビアやモデルといったカテゴリに収拾されない、雑誌も買わないいまの子たちに届くようなオーディションをやりたい」と企画したのがミスiDである[7][5]

ミスiDはまだ多様性という言葉がほぼ存在しない時代から多様性を前面に押し出した女の子オーディションで、初代グランプリの玉城ティナ(ミスiD2013グランプリ)、2代目の蒼波純(ミスiD2014グランプリ)をはじめ、chelmicoのレイチェル、金子理江水野しず黒宮れい穂志もえか菅本裕子中井友望ろるらり新倉のあ戦慄かなの頓知気さきな嵐莉菜水曜日のカンパネラ詩羽瞳水ひまり、などジャンルを超えた様々な女の子の世に出るきっかけになっている。2014年10月、『アイドリング!!!』(フジテレビONEフジテレビ地上波)に出演した際は「アイドル界の目利き」と紹介された[8]2013年6月に『FRIDAY』副編集長に就任[9]したが、2015年に第一事業局第一戦略部に異動、ミスiDを専任で担当することになった[10]。アーティスト企画部を経て、2024年9月にクリエイターズラボへ異動。

書籍

妄撮シリーズ

その他

イベント

トークライブ「俺の愛する女たち〜本人降臨しまくりスペシャル 」、「愛すべき女・女(めめ)たち」を開催している。

公演名 公演日 会場 出演者・ゲスト
俺の愛する女たち2013〜本人降臨しまくりSP〜 2013年12月27日 阿佐ヶ谷ロフトA カワイイ女の子大好き有識者:小林司、ポテト少年団菊地、愛☆まどんな
女の子スペシャルゲスト:杉原杏璃橘ゆりか夢眠ねむ鈴木ふみ奈、小池花瑠奈、夏江紘実daokoほのかりん、ナマコプリ(マコ・プリンシパル+及川なまこ)、MOMO玉城ティナ
オープニングアクト:放課後プリンセス
俺の愛する女たち2014〜本人降臨しまくりスペシャル Vol.2〜 2014年4月3日 ロフトプラスワン 女の子大好き有識者:小林司、ポテト少年団菊地、日笠麗奈、有識者見習い:レイチェル
ゲスト:大森靖子荻野可鈴倉持由香、小宮一葉、椎木里佳Chu-Z東佳苗古関れん、恋汐りんご(バンドじゃないもん!)、清水みさと蒼波純
妄撮P オレの愛する女たち2014〜本人降臨しまくりスペシャルvol.3〜 2014年2月8日 出演:小林司、渡賀レイチェル
あのゆるめるモ!)、アリスムカイデ、うちだゆうほ、遠藤舞染谷有香chelmicoちゃんもも◎(バンドじゃないもん!)、夏目花実菜乃花、noraneko/兎丸愛美、はちみつ。、りりか
妄撮P おれの愛する女たち 〜本人降臨しまくりスペシャルvol.4〜 2016年2月10日 出演:小林司、増澤璃凜子
ゲスト:青山ひかる、杉野静香、永遠、南菜生(PassCode)、武田杏香井上唯矢川葵Maison book girl)、本郷杏奈
6月のおれの愛する女たち(第5回)[11] 2016年6月7日 出演:小林司、古関れん
ゲスト:鎌田紘子美月リカ(宗教法人マラヤ)、工藤ちゃん清水あいり大部彩夏園都、早桜ニコ・優雨ナコ(クマリデパート)、黒宮れい
愛すべき女・女(めめ)たち vol.6[12] 2016年9月9日 LOFT9 Shibuya 出演:小林司、古関れん
ゲスト:石神澪シバノソウ瀬都あく(アシモフが手品師、元あヴぁんだんど)、月乃雫(元杉野静香)、平松可奈子ほのかりん、花雨、人妻幸子。、工藤ちゃん
愛すべき女・女(めめ)たち vol.7[13] 2016年12月12日 ロフトプラスワン 出演:小林司
ゲスト:石原佑里子、中尾有伽、HAL(The Mash)、間宮まにヤなことそっとミュート)、山科ティナ、吉橋亜理砂(当時愛乙女☆DOLL、現Ange☆Reve)、馬場ふみか戸田真琴
愛すべき女・女(めめ)たち vol.8[14] 2017年2月2日 東京カルチャーカルチャー 出演:小林司
菅野結以天木じゅん凰かなめ中郡暖菜、中村ちひろ(禁断の多数決)、白瀬百草、川崎あや
愛すべき女・女(めめ)たち vol.9[15] 2018年3月29日 LOFT9 Shibuya 出演:小林司、増澤璃凜子
佐藤ノア、南菜生、リオ(ミスiD2018)、なつか、小倉由菜
愛すべき女・女(めめ)たち vol.10[16] 2019年1月29日 出演:小林司、南菜生
ゲスト:鎌田紘子、小日向結衣、komugi、関根ささら(放課後プリンセス)、真島なおみ、三井飴葉(HAMIDASYSTEM)、町田彩夏、琴海りお

備考

女子力」は、安野モヨコが「VoCE」2000年10月号掲載の『美人画報スペシャル』[17]で使用したのが最初とされている[18]が、この言葉の誕生に小林が関与している。小林夫妻は安野の広島県への取材旅行に同行していたが、小林の妻の行動に対して、「かわいすぎるぜ!!嫁に欲しい!!どうだ俺の嫁にならないか。もう、完全にこっちが男に変わってしまうほどの女子力です。」と書いている。

脚注・出典

  1. ^ 玉城ティナ [@tina_tamashiro] (2013年6月27日). "今日、妄撮P誕生日なんだよ。玉城を見つけてくれた人". X(旧Twitter)より2015年1月20日閲覧
  2. ^ 吉田豪×大森靖子×小林司 激動のミスiDを振り返る(後編)”. FRIDAY DIGITAL (2019年1月3日). 2019年4月9日閲覧。
  3. ^ a b 小林司 ATTENDANT 講師|TRANSIT GENERAL OFFICE INC.”. トランジットジェネラルオフィス. 2015年1月20日閲覧。
  4. ^ 鎌倉の休日(安野モヨコさんと)”. 小林司. 24Hours妄撮LIFE(トランジットジェネラルオフィス) (2011年4月8日). 2015年1月24日閲覧。
  5. ^ a b c d CINRA『なぜ見た目重視ではないアイドルを探す?「ミスiD」小林司の発想』(インタビュアー:金子厚武)、株式会社シンラ、2016年12月28日https://www.cinra.net/article/interview-gyoukairetsuden-vol2-kobayashitsukasa2022年1月31日閲覧 
  6. ^ 「妄撮(R)」って何? もし、オトコのカラダがこんな風に見えたとしたら……?”. an・an. X BRAND(Yahoo Japan) (2010年1月21日). 2015年1月20日閲覧。
  7. ^ a b c Flat Share Magazine(インタビュアー:赤澤える)「闇まで見つめる編集者・小林司」『note』、2021年8月26日https://note.com/flat_share_mg/n/ncc077e37205f2022年1月31日閲覧 
  8. ^ アイドリング!!!|2014年10月24日(金)放送”. TVでた蔵(富士ソフト). 2015年1月24日閲覧。
  9. ^ 【人事・組織変更】講談社(2013年6月1日付)”. Shinbunka ONLINE (2013年6月14日). 2015年11月9日閲覧。
  10. ^ 「日経エンタテインメント!」2015年12月号p46
  11. ^ 6月のおれの愛する女たち(第5回)”. LOFT/PLUS ONE. 2017年3月5日閲覧。
  12. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.6”. LOFT9 Shibuya. 2017年3月5日閲覧。
  13. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.7”. LOFT/PLUS ONE. 2017年3月5日閲覧。
  14. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.8”. TOKYO CULTURE CULTURE. 2017年3月5日閲覧。
  15. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.9”. LOFT9 Shibuya. 2021年3月1日閲覧。
  16. ^ 愛すべき女・女(めめ)たち vol.10”. LOFT9 Shibuya. 2021年3月1日閲覧。
  17. ^ 単行本では『美人画報 ハイパー』(講談社、2001年)「課外授業スペシャル「夏の旅。『美』は自分への集中力だと見つけたり」(字あまり)by モヨコ」。当該箇所はp138。
  18. ^ 「女子力」の社会学 ―雑誌の質的分析から― (PDF) 近藤優衣 女子学研究 Vol.4(2014年3月). 2015年1月24日閲覧。

外部リンク




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