埼玉県砂川遺跡出土品
主名称: | 埼玉県砂川遺跡出土品 |
指定番号: | 482 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1993.01.20(平成5.01.20) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 旧石器 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 砂川遺跡は埼玉県所沢市大字三ヶ島の川越台地上に立地する。標高一〇五メートル、遺跡の南側を流れる柳瀬川との比高差は二〇メートルを測り、遺物の散布状態から六地点の遺跡が確認されている。 発掘調査は、昭和四十一年、四十八年に明治大学考古学研究室によって、そのうちの三地点に対して行われ、ナイフ形石器を主要利器とする時期の石器がまとまって出土した。本件は、ナイフ形石器三十五箇、彫器【ちようき】一箇、石核【せきかく】二箇、縦長剥片【たてながはくへん】五十九箇、接合資料【せつごうしりよう】四十箇から構成され、これらは出土地点により二群に分けられる(第一群=昭和四十一年調査、第二群=昭和四十八年調査)。砂川遺跡の石器は、ナイフ形石器を主に、彫器、縦長剥片で構成され、石槍【せきそう】などを含まず全体的に器種が少ないことを特色とする。 ナイフ形石器は、北海道を除く本州・九州・四国地域で普遍的に使用された石器であり、その用途は刺突、切断などの万能利器といわれ、地域による形態差がある。砂川遺跡出土のナイフ形石器は、関東地方を代表する『茂呂型【もろがた】』に属し、石核から縦長の剥片を剥がし、それを斜めに断ち切るようにして刃潰【はつぶ】し加工を行い、細身の柳葉形に仕上げている。また、石核や接合資料も、ナイフ形石器の製作技法を復元する上で欠くことができない。 砂川遺跡出土品は、石器の製作、使用、欠損、廃棄の流れ、および原材料である岩石の持ち込み、持ち出しの状況を明らかにする内容を持つ。これらは旧石器時代の人々の生活、居住の最小単位、および石核や石器をたずさえた人々の動きを研究する上で貴重な文化財であり、また関東地方を代表するナイフ形石器の時期の石器の組み合わせ、製作技法をよく示すものとして、その価値が高い。 |
考古資料: | 埴輪鶏 埴輪鷹狩男子像 埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品 埼玉県砂川遺跡出土品 埼玉県酒巻14号墳出土埴輪 壱岐形嶺経塚出土品 壺形土器 |
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