埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品
主名称: | 埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品 |
指定番号: | 563 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2005.06.09(平成17.06.09) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本件は、埼玉県生出塚埴輪窯跡から出土した古墳時代関係資料である。 遺跡は埼玉県鴻巣市に所在する。埴輪窯跡はJR鴻巣駅東方2キロメートルにあり、元荒川沖積地を望む台地上に立地する。標高は19~20メートルで、沖積地との比高は五メートルを測る。 本遺跡は昭和54年に埼玉県教育委員会の発掘調査によって発見され、以後40数次にわたる発掘調査、試掘調査が行われている。これらの調査の結果、埴輪窯跡40基、工房跡2基、粘土採掘坑1基、住居跡9軒、古墳18基、土坑1基が見つかっている。 本件はこれら遺構のうち、古墳からの出土品を除く埴輪窯操業関係の遺物を指定するもので、埴輪41点、土師器5点、石製品6点および埴輪残欠18点で構成される。現在までの調査によって、本埴輪窯は5世紀末から六世紀末までの約100年間埴輪製作が行われたことが明らかになった。 埴輪は古墳時代の習俗、習慣、社会制度などを知る手掛りとなる重要な資料であるが、生出塚埴輪窯跡出土品は窯跡出土品として、質・量とも国内屈指の規模であり、本埴輪窯生産の埴輪が、千葉、神奈川に運ばれ、古墳に利用されている点、埴輪の生産と供給関係を知る上でも貴重である。 本埴輪窯で製作された埴輪は造形的にも優れ、彩色の残りも良好で、古墳時代窯業技術の高さを物語るものである。 本埴輪窯跡出土の埴輪、埴輪工人の使用した土器および祭祀関係遺物を指定し、これに人物頭部片などの埴輪残欠を附【つけたり】指定として保存を図るものである。 |
考古資料: | 埴輪馬 埴輪鶏 埴輪鷹狩男子像 埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品 埼玉県砂川遺跡出土品 埼玉県酒巻14号墳出土埴輪 壱岐形嶺経塚出土品 |
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