窯跡出土埴輪の重要文化財指定とは? わかりやすく解説

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窯跡出土埴輪の重要文化財指定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 22:22 UTC 版)

生出塚埴輪窯跡」の記事における「窯跡出土埴輪の重要文化財指定」の解説

2005年平成17年6月9日付けで、生出塚遺跡から出土した埴輪41点、土師器5点石製品6点および埴輪残欠18点が「埼玉県生出塚埴輪窯跡出土品」の名称で重要文化財指定された(埴輪残欠18点附指定)。所有者鴻巣市である。指定され埴輪なかでも武人埴輪1体貴人埴輪3体は、それぞれ像高130センチメートル前後全身像を表した人物埴輪の優品である。 武人埴輪は、頭部に冑をかぶり、肩と胴部には甲をつけ、腰の大刀に手をかけた体勢とっている。脚部は袴を膝の部分でくくり、細かい線で格子状幾何文様描いたうえで市松模様赤色塗彩が施されている。甲冑顔面、腕、大刀も赤彩がなされている。 3体の貴人像は、当時男子正装による文人像である。首飾り耳飾りをつけ、両手を腰に置くなど3体ともほぼ同じ姿勢取られている。うち1体頭巾状の帽子をかぶり、他の2体は振り分け髪となっており、いずれも美豆良(みづら)を結っている。脚部武人同様に市松文様描かれるほか、棒縞文様描かれている。この3体は同じ窯跡生出塚15号窯)の中央部並べられた状態で出土しており、焼成後、窯から出された状態でそのまま放置されたものと考えられている。 これらの埴輪は、彩色残りもよく、当時窯業技術の高さを物語る優品であるとともに用いられ古墳所在判明しており、窯跡出土埴輪として、埴輪生産と供給関係を知る上で欠かすことのできない基準資料である。鴻巣市では、2007年平成19年)度から2013年度まで7年間の国庫補助事業として埴輪修復作業」をおこなっている。 重要文化財指定され出土品は、現在、クレアこうのす歴史民俗資料コーナー展示されている。 貴人埴輪鴻巣市文化センタークレアこうのす展示(他画像も同様)貴人埴輪 貴人埴輪 武人埴輪 小型人物埴輪 動物埴輪 器財埴輪円筒埴輪

※この「窯跡出土埴輪の重要文化財指定」の解説は、「生出塚埴輪窯跡」の解説の一部です。
「窯跡出土埴輪の重要文化財指定」を含む「生出塚埴輪窯跡」の記事については、「生出塚埴輪窯跡」の概要を参照ください。

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