四階楼とは? わかりやすく解説

四階楼

名称: 四階楼
ふりがな しかいろう
名称(棟):
名称(ふりがな):
番号 2478
種別1: 近代住居
国宝重文区分 重要文化財
指定年月日 2005.12.27(平成17.12.27)
員数(数): 1
員数(単位):
代表都道府県 山口県
都道府県 山口県熊毛郡上関町大字室津字築出町868-1
所有者名: 上関町
指定基準 (三)歴史的価値の高いもの
管理団体名:
管理団体住所
管理団体指定年月日
構造形式 木造建築面積5867平方メートル、四階建、桟瓦
時代区分 明治
年代 明治12(1937)
解説文: 四階楼は,山口県東南室津半島先端部にある。回船問屋を営んだ小方九郎が,迎賓もしくは宿泊施設として,明治12年建設した
 寄棟造桟瓦葺の木造四階建で,正面玄関庇を付け背面南北両端にはヴェランダ付き切妻造桟瓦葺,二階建角屋突き出す
 外部は,大壁漆喰塗で,蛇腹廻し,軒庇に垂れ壁付け,隅にコーナース
トーン型を漆喰でつくる。四階四隅丸柱昇り龍二階軒庇垂れ壁牡丹など鏝絵を施す。内部の壁には菊水唐獅子牡丹,四階天井中央には鳳凰鏝絵を施す。
 四階楼は,軒高9.7mに四層収めた階層構成廻り階段導入した平面構成要所奇想性に富んだ鏝絵配した細部などに擬洋風特色がよく示されている。
 西日本に遺された数少ない漆喰塗擬洋風建築として重要である。
重要文化財のほかの用語一覧
近代(住居):  古谿荘  吉島家住宅  吉福家住宅  四階楼  天鏡閣  太刀川家住宅店舗  小林家住宅

四階楼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/12 09:59 UTC 版)

四階楼
四階楼
情報
旧用途 住宅兼店舗ないし汽船宿 → 旅館
設計者 (不明)
建築主 小方謙九郎
構造形式 寄棟造,桟瓦葺の木造四階建
建築面積 58.67 m² 国指定文化財等データベース
階数 4階
竣工 1879年(明治12年)
所在地 山口県熊毛郡上関町大字室津字築出町868番1号
文化財 重要文化財
指定・登録等日 2005年12月27日
備考 1999年に保存修理工事実施
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地図

四階楼(しかいろう)は、山口県熊毛郡上関町室津字築出町にある木造西洋建築物である。以前は旅館「四海楼」として営業していたこともある。現在は国の重要文化財に指定されている。

概要

四階楼が完成したのは1879年であった。この建物の施工主は幕末に第二騎兵隊の参謀を勤めた小方謙九郎で、明治維新後に故郷に戻り回漕業や汽船宿を営んでいた人物である。

四階楼はその名の通り4階建てで西洋建築に見られるコーナーストーン(隅石)が使われているが、伝統的な木造の上に漆喰を施し西洋風の縦長の窓ガラスを付け、屋根は寄棟造りで桟瓦葺きである。そのため擬洋風建築とも呼ばれている。

4階建てであるが、延べ床面積約160m2と広くなく、一層あたりの高さは2.2m、桁行は6.79m(1・2階は7.79m)、梁間は各5.67mで比較的小規模な建築物である。内装は和洋折衷で3階には唐獅子、4階には鳳凰の装飾がある。また四階は18畳1室で四方にはステンドグラスがはめこまれている。そのため奇抜な建築であるが、設計者は誰であったかは不明である。

建築当初は、小方の住宅兼店舗ないしは汽船宿として利用されていた。その後、1925年から旅館「四階屋」、1957年から1991年まで旅館「四海荘」として営業していた。1999年に保存修理工事が行われ2005年に国の重要文化財に指定された。

参考文献

  • 『奇想遺産Ⅱ 世界のとんでも建築物語』 新潮社 2008年

外部リンク

座標: 北緯33度50分3.0秒 東経132度7分2.5秒 / 北緯33.834167度 東経132.117361度 / 33.834167; 132.117361



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