品種とブランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 16:03 UTC 版)
現在の日本で肉用として飼われる牛のほとんどは和牛で、和牛の約95%が黒毛和種である。黒毛和種が主流になったのは、霜降り肉になりやすいからである。外国他品種にない性質なので、黒毛和種は高価格・高品質で外国産牛肉と差別化できている。他の3品種の和牛がいちがいに劣るとは言えないが、霜降りでないと外国産の牛肉との厳しい価格競争にさらされるため、飼養頭数を減らしてきた。 黒毛和種 - 159万4千頭 褐毛和種 - 20万400頭 日本短角種 - 数千頭 無角和種 - 約200頭 産地ごとに肉質の良さをうたったものをブランド和牛といい、神戸牛、松阪牛をはじめとして各地にある。
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品種とブランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 03:37 UTC 版)
ネギは古くからある野菜としては変異性が強くないため、品種数はそれほど多くはない。中国から日本に渡来した時期に、すでに太ネギ(根深ネギ)と葉ネギ(九条ネギなど)に分化していたものと推定されている。 日本のネギは、加賀、九条、千住の三品種群に大別される。加賀は太ネギで耐寒性に優れ、九条は葉ネギで年間を通して収穫される。千住は太ネギ(根深ネギ)で秋冬に多く出荷されている。ネギの生産は、愛知県を境として東日本では葉鞘の白くなった部分(俗に白根と呼ばれる)を食する千住群や加賀群の根深ネギ、西日本では緑色の部分を食べる葉ネギ(九条など)に分かれている。 関東地方は、根深ネギ栽培の好適地である。葉ネギが耕土の浅い西日本で多く栽培されたのに対して、耕土の深い場所が多い東日本では根深ネギが多く作られる。 千住葱は、根深ネギの代表的な品種とされる。その中にもいくつか系統があり、千住系品種と総称される。当初は分けつ性(株分かれする性質)があったが、明治時代に改良が試みられて分けつしない一本ネギの形態になったものとの推定がなされている。 主な品種として千住赤柄(せんじゅあかがら)、千住黒柄(せんじゅくろがら)、千住合黒(せんじゅあいぐろ)、千住合柄(せんじゅあいがら)がある。この4系統は大正時代に分類されたもので、葉の色の緑が濃いものから薄いものへと4段階に分かれ、さらにその中にも「黒昇」(千住黒柄)、「金長」(千住合柄)、「石倉」(千住合黒)、「玉喜」(千住赤柄)などの固有名を持つ品種が細分化されて存在していた。 千住赤柄:葉は淡緑色で多少分けつがみられる。収穫量は多いが品質はやや落ちる。冬季でもよく成長する。 千住黒柄:夏から出荷可能な品種で、葉の色は濃緑色。品質は極上で耐暑性に優れた品種だが、秋から冬にかけての生長はやや劣る。 千住合黒:耐暑性・耐寒性がともに優れ、品質が高い。 千住合柄:千住間柄とも表記される。低温でも生長可能で、赤柄と黒柄の中間的な性質を持つ。千住系の品種としてはもっとも普及している。 その他:合柄系品種と赤柄系品種の中間型として、合赤系を区別する場合がある。ただし、赤柄系や合赤系の品種は廃れている。 地域の篤農家は明治から昭和にかけて品種改良の試みを続けてこれらの品種は各地に広まり、深谷・越谷・石倉・利根などの千住系品種の有名産地が誕生した。昭和30年代になって葛飾の篤農家、長谷準太郎・清治父子が育成した千住合柄系の「金長」は品質・収量とも優れていて、日本全国で栽培が行われた。なお、千住系品種の伝播は関東地方に限定されず、新潟県(五千石ネギ)、山口県(安岡ネギ)などがみられる。千住葱のブランドとしては、固定種の「江戸千住葱」、「千住一本ネギ」、及びF1種(1代雑種)を使用した「千寿葱」、葛飾区新宿で栽培されている「新宿一本ねぎ」などがある。
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