品種と改良
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 17:30 UTC 版)
モロコシは、ビコロ、ギニア、カウダツム、カフィア、デュラの5つの基本種と10の中間種に分類されている。品種としての分類のほか、用途によって大きく穀物用モロコシ(グレイン・ソルガム)、糯モロコシ、飼料用モロコシ(グラス・ソルガム)、糖蜜用モロコシ(スイート・ソルガム、ソルゴー)、箒用モロコシ(ブルーム・ソルガム)の5つの品種群に大別される。グレイン・ソルガムはさらにマイロ群やカフィア群などの群に分類されている。モロコシには爆ぜるタイプの、いわゆるポップ・ソルガムも存在する。 モロコシは種間の混雑が起こりやすいため新品種の育成が行いやすく、原産地であるアフリカには野生や栽培、半野生や原種など様々な種類の種があり、さらにその中でも用途別・環境別にやや分化した多くの品種が存在する。20世紀に入ると近代的な品種改良がアメリカにおいて行われるようになり、さまざまな特性を持つ交雑種が育成され、さらに一代雑種が主流化するなかで、収量や病虫害・倒伏耐性などが大きく向上した。しかしこれらの改良は主にアメリカなどで栽培される飼料用や糖蜜用のモロコシに限られており、インドやアフリカで栽培される主穀用のモロコシの改良は必ずしも進んでいない。
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