品種と特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/19 23:23 UTC 版)
現在主として栽培されているのは、西明寺栗一号及び西明寺栗二号であり、西明寺栗三号、四号、五号は受粉用とされている。 1975年11月に発行された『広報あきた』No.162号(秋田県広報協会)の記事には、それぞれの品種について以下のように記載されている。 西明寺栗一号 善兵衛種(いわゆる善兵衛栗) 樹勢が極めて強く大樹となり、収量が多い。果実は25~35グラムの大粒で甘味が多く、生乾食用、加工用ともに適する。熟期は10月中旬。 主として栽培用 西明寺栗二号 茂佐衛門種 樹勢、樹姿、収量、品質、食味などは一号とほとんど同じといわれるが、見た目の大きさの割に重量が軽く、栗の中心に空洞があることが多い。果実は25~35グラムと大きい。 主として栽培用 西明寺栗三号 寒月 39年に選抜されたもので樹勢、樹姿よく、大樹となる。果実は25~30グラム。実は堅密で甘味強く、煮崩れしないので、シロップ缶詰などの加工用に向く。 主として授粉用 西明寺栗四号 駒錦 2号の予備として選抜された。果実は35グラムと最も大きいが、風味がやや劣る。 西明寺栗五号 早苗種 早苗種として選抜されたもので樹勢、樹姿などは他種と同じだが、果実は15グラムと比較的小さく、絶対収量がやや劣る。しかし熟期が9月上旬と西明寺栗の中で一番で、現金収入が早いのが特徴。 地域の菓子店では、善兵衛栗の品質の高さを生かし、高価値な菓子を販売、大手百貨店などに販路を拡大している。
※この「品種と特性」の解説は、「善兵衛栗」の解説の一部です。
「品種と特性」を含む「善兵衛栗」の記事については、「善兵衛栗」の概要を参照ください。
- 品種と特性のページへのリンク