穀用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 15:58 UTC 版)
1合、2合5勺、5合、1升、5升、7升および1斗で、5合以上のものには計量時に容器上面より盛り上がった分を縁にそって平らに掻きならす基準とするために、縁金具と口縁の対角線にそって鉄の細い棒である弦鉄(つるがね)・鉉(つる)が付けけられ、弦掛け枡(つるかけます)と呼んだ。この弦鉄の体積は容量に見込まれていなかった。したがって穀用は正規の体積より弦鉄分だけ小さいのであるが明治政府はこれに気がついて深さをわずかに1厘増した。したがって明治以後の穀用一升枡は方4寸9分,深さ2寸7分1厘であり、穀用5合以上のものの寸法は江戸時代のものと差がある。 その掻き慣らして摺り切る棒を斗掻・概(とかき)、斗概(とがい)、斗棒(とぼう)、升掻・枡掻(ますかき)などといい、枡の大きさごとに寸法がきめられていた。
※この「穀用」の解説は、「枡」の解説の一部です。
「穀用」を含む「枡」の記事については、「枡」の概要を参照ください。
- >> 「穀用」を含む用語の索引
- 穀用のページへのリンク