和平派のボアザン星人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 09:55 UTC 版)
「超電磁マシーン ボルテスV」の記事における「和平派のボアザン星人」の解説
ラ・ゴール / 剛 健太郎(ごう けんたろう) 声 - 二瓶秀雄 / 水島裕(若き日のラ・ゴール) 剛三兄弟の父。父レ・オーラルはボアザン皇帝の弟という血筋であり、皇位継承権が約束されていたが、角を持たずに生まれてしまう。そのため父に殺されそうになるが、母たちの決死の嘆願により人工の角をつけられる。両親から貴族として育てられるものの、自身はボアザンの貴族制度に疑問を持ちながら育つ。若くして科学大臣に登用され、政治に影響力を持てるようになった彼は美しい娘ロザリアと出会い結婚、秘密を知ってもそれを受け入れた妻ともに、平等な社会をつくるべく努力を始める。しかし皇帝が死去し、皇太子は病弱で皇帝になれないという事態になり、急遽皇帝の弟の嫡子である自分と皇帝の妾腹の子であるズ・ザンバジルとが皇帝の候補となった。その際、かねてより皇位を狙っていたザンバジルに角の秘密を掴まれ、暴露されたため労奴に堕とされ、ロザリアは無理やり離縁させられ地方に送られた。その地で身篭っていた子ども(ハイネル)を産むと、ロザリアは難産が祟ってそのまま亡くなってしまう。 ロザリアの死を風の噂に聞きながらも、花一つ手向けられない怒りを胸に、反乱を起こしたが失敗し、命からがら逃げ出した先・地球でボルテスVを建造し、ボアザンの侵略に備えた。その中で協力を惜しまなかった剛光代と結ばれ、3児をもうける。しかし、科学者としての才能を欲するザンバジルの召集で地球を離れ、協力を拒んだところを同志たちに救われ、以後ボアザン星とその植民惑星の各地で労奴解放のための地下活動を行なう(ただし、その過程で何度もボアザン帝国軍に捕らえられている)。同時にボルテスの苦境を知り、超電磁加重砲やボルテスの改造指示書を届けるなど、地球への支援も忘れなかった。 帝政打倒後は、母星をより良い平和な星へと再建するため、ボアザン星に留まっている。 ロザリア 声 - 横沢啓子(現:よこざわけい子) ラ・ゴールの最初の妻。角がないことを知っても変わらず夫を愛した。しかし皇位継承を巡るザンバジルの謀略によって、ラ・ゴールが追放された際に離縁させられ、地方(おそらく実家)に送られてしまう。この時に身籠っていたハイネルを難産の末に生むが、それが祟ってまもなく死去した。ハイネルの身の証のために、ラ・ゴールから贈られた短剣(柄に白鳩の紋章が入っている)を両親を介して与えており、この短剣が最終回でのキーアイテムとなる。 ダンゲ将軍 声 - 勝田久 和平派の将軍。ボアザン星の英雄で、大将軍と言われたほどの人物。獣士に改造された剣闘士ギルオンはその武勇を絶賛していた(後述)。ラ・ゴールの志に共鳴して自ら角を切り落とし、貴族の地位を捨てる。その後、反皇帝派を率いて地下活動を行ない反攻の機会をうかがっていた。ボアザン星へ戻って潜伏中のラ・ゴールを庇い、帝国軍に捕まって処刑寸前の彼を助け、地球へと脱出させた人物である。鎧獣士登場の当初、ボルテスの危機を救った鷹メカを操縦する。 第27話でカガミキリとの戦いをダメージを受け、続く第28話にて健一たちに父がボアザン星人であることと、それまでの生い立ちを打ち明けた後力尽き、第29話において左近寺の手で仏式・キリスト教式混合の葬儀が営まれる。遺体はギルオンの戦死後、ギルオンの角とともに防衛軍幹部一同の敬礼に送られて水葬される。このとき、将軍に対する弔砲も放たれ、ボルトマシーンから花輪も投下された。 ドイル将軍 声 - 加藤精三 第35話から登場する和平派の将軍。アルプス山中に建設されたボアザン星人労奴解放軍基地の勇士だったが、ダンゲ亡き後、反乱軍の指揮を執る。ラ・ゴールこと健太郎と共にソーラーバードを完成させ、終盤ではこれを自ら操縦してビッグファルコンに合体させる。最終話でボアザン星の労奴たちに反乱を呼びかけ、健太郎を救出する。
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