和式大便器(和風大便器)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 01:17 UTC 版)
詳細は「日本の便所#和式」を参照 しゃがみこみ式のひとつで、日本特有の構造であることから通常は和式と称される。和便(わべん)または日本式とも言う(韓国など海外では「東洋式」と呼ばれる場合もある)。床に埋め込まれる形で施工される、跨り屈んで使用する大便器。ドアが便器の前後方向にある場合、ドアを背にする向きで設置される。材質は陶器製で、列車用などにはステンレス製、公衆便所などの一部にはFRP製もごく少数ある。便器前部に、金隠しと呼ばれる部分がある。小便器を個室に置かない場合、和式便器を一段(20 - 30 cmほど)高くした床に設置し、便器後部を段違い部に張り出させて男子小用を兼ねる両用便器(段差式とも)と呼ばれる方式が存在し、平面床に設置される一般の和風便器とは区別されている。もともとは列車用に採用された様式で「列車便所」・「列車式便所」・「汽車便」(きしゃべん)と呼ばれ、小便器の設置空間が取り難い日本の住宅環境もあり、一般住居で広く採用された。 和式便器は、床に面一施工した場合、床洗いした清掃時の汚れた水を直接便器に流し込める清掃時の利点もある。 幼稚園、保育園向けにサイズを小さくした幼児用も存在する。 金隠しが凶器となるおそれがあるため、刑務所用に金隠しのないタイプもある。 便器に直結されているフラッシュバルブや給水管につかんでしゃがみこむとパイプを破損する恐れがあるため、列車便所のように便器の前に手すりを設ける場合もある。 使用方法 明治時代の和式大便器(禅寺)
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