各種団体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 07:34 UTC 版)
各町に地車委員会を始めとする、いくつかの組織によって構成される。 執行部:自治会がその多くの役を担う。 地車委員会:会合や祭礼の運営、各団体の統括を行う曳行責任を負う組織。 若頭会:26歳以上45歳以下の男衆で構成される。前梃子:下地車のみにある。前梃子と呼ばれる木の棒をだんじりの前のコマに差し込んでブレーキをかけ、だんじりの方向転換のきっかけを作ったり、停止させたりする。 拾伍人組(じゅうごにんぐみ)・若頭(わかがしら):だんじりを方向転換させる後梃子を操る。後梃子には緞子(どんす)と呼ぶ綱が付けられており、緞子を引く事でだんじりの方向を転換する。特に、緞子の最先端を持つ者を「ハナ」と呼び、後梃子の最後端に直接肩を当てる者を「梃子尻(てこじり)」と呼ぶ。 大工方:大屋根の上で団扇を持って舞う花形。小屋根では前方が見えない拾伍人組に団扇を使って方向転換の合図も出す。 青年団:16歳以上25歳以下の男女で構成されるが、五穀豊穣の神が女性であるとされており、女性はだんじりに原則的に乗る事ができず、鳴物につくことはない。男性は青年団を卒業後、若頭会に入るが、女性は20歳でだんじりの曳き手からの卒業となる。綱先:綱の先頭に立って最初に駆け抜ける場所。常に全力疾走して走っていなければ綱がたるみ、危険なため決して最後までとまれない大切な箇所である。 綱中:だんじりの前部に付けられた100メートルほどの綱を曳き、だんじりを前進させる原動力となる。綱元の前にいる左右3~4対の綱中はとくに「どんす前」と呼ばれ、やりまわしの時はだんじりを角まで引っ張り出す重要な役目を持つ。 綱元:綱の根元から3~4番目の人と、股綱と呼ばれる1~2人の合計7~10人のグループのことを言う。だんじりを曳く全ての人の頂点である。やりまわしのときはだんじりを曲げるきっかけを作り、綱を道の真ん中にもって行きまっすぐだんじりを疾走させることがメインの仕事だが、他にやりまわしのときのだんじりが通るコースを決めたり、綱中を鼓舞して常にだんじりを速く走らせるために応援するなど、数多くの仕事がある。 鳴物:だんじりの中に乗り大太鼓、太鼓、笛、鉦を鳴らす。 追役:綱や鳴り物を卒業した青年団の人がするもので、綱中を応援したり、やりまわしのときに、進んでいく先の安全を確認したり、他町のだんじりとの連絡を取り合ったり、綱の人間に水を配ったりなど多くの仕事をする。 少年団:小学校高学年以上15歳以下の男女で構成され、主に綱先を担う。 世話人会:観客整理等、だんじり周辺の安全確保を担う。水先案内人:だんじりの曳行コースの先導役。 キャッチ:やりまわし時に転回の遠心力によって飛ばされる拾伍人組の男衆をキャッチする。 セミ:やりまわし時の転倒防止のために、だんじりの側面に乗る。右方向にやりまわしする場合には、だんじりの右側面に乗る。左方向の場合は左側面。 救護:けが人等の救護。 交通指導委員会:曳行コースの交通整理や通行の規制を行う。防犯はあくまでも交通の応援。
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