および
別表記:及び
「および(及び)」とは、「並列の関係にある複数の項目を列挙、あるいは追加(付け足し)する意味で用いられる接続詞」である。主に「AおよびB」「A、B、CおよびD」のような形で用いられる。助詞「と」の文語的表現として用いられることも多い。
「および(及び)」の語を用いて列挙された項目は、基本的に並列関係である。あるいは、各項目の意味に軽重がある場合には、「および」の後に挙げられた項目が相対的に軽い。この場合「および」以下に続く項目には「付加的に言及する(そのことに触れる)」というニュアンスが含まれる。
「および(及び)」は接続詞であるが、もともとは動詞「およぶ(及ぶ)」の連用形がそのまま転用されて定着したものである。漢文では「及」や「以及」が「および」に相当する並列の接続詞として用いられている(現代中国語でも同様である)。
「および」は複数の事柄を列挙する意味で用いられる。列挙できる事柄は名詞であり、動詞その他の品詞を「および」で列挙することはない。
「および」を用いて列挙する場合、前後に読点(、)は特に必要ない。「AおよびB」のように表記できる。もっとも、読点を置いて「A、およびB」のように表記しても間違いではない。
「および」を使って3つ以上の項目を並べる場合には、「および」は最後に挙げる項目の直前にのみ用い、それまでの各項目は読点を使って列挙する、という形が取られることが多い。
ただし、列挙する項目に「意味の軽重の差」があり、「および」を付言的な(付け加える)意味で用いる場合には、「および」以下に複数の項目を連ねる場合もある。
「かつ」「または」はこのほか、数学で使用する場合にはまた異なる意味合いを持つようになる。たとえば「犬を飼っている人」と「猫を飼っている人」が「かつ」で接続された場合は、「犬と猫の両方を飼っている人」という意味で条件がすべて成立することが求められる。一方「または」で接続された場合は、「犬と猫と両方を飼っている人」のほかに「犬だけを飼っている人」「猫だけを飼っている人」のすべてが含まれる。この場合、「かつ」は二つの条件の共通項を満たしていることが求められ、「または」はいずれか一方を選択するのではなくすべてを選択していることが求められる。
なお、「および」の表記については、「公用文における漢字使用等について(昭和56年10月1日付け事務次官等会議申合せ)」において、一般的に接続詞は仮名表記とするとしたうえで、「及び」「並びに」「又は」「若しくは」の4語については、原則として漢字で書くと但し書きで規定している。これは文章の一義性と正確性に配慮したもので、特に内容の並列や添加については慎重を期したことによって設けられた例外である。
「および(及び)」とは、「並列の関係にある複数の項目を列挙、あるいは追加(付け足し)する意味で用いられる接続詞」である。主に「AおよびB」「A、B、CおよびD」のような形で用いられる。助詞「と」の文語的表現として用いられることも多い。
「および(及び)」の語を用いて列挙された項目は、基本的に並列関係である。あるいは、各項目の意味に軽重がある場合には、「および」の後に挙げられた項目が相対的に軽い。この場合「および」以下に続く項目には「付加的に言及する(そのことに触れる)」というニュアンスが含まれる。
「および(及び)」は接続詞であるが、もともとは動詞「およぶ(及ぶ)」の連用形がそのまま転用されて定着したものである。漢文では「及」や「以及」が「および」に相当する並列の接続詞として用いられている(現代中国語でも同様である)。
「および(及び)」の使い方
「および」は基本的には並列助詞の「と」と同じ要領で使える。要するに、名詞を列挙する役割である。「および」は複数の事柄を列挙する意味で用いられる。列挙できる事柄は名詞であり、動詞その他の品詞を「および」で列挙することはない。
「および」を用いて列挙する場合、前後に読点(、)は特に必要ない。「AおよびB」のように表記できる。もっとも、読点を置いて「A、およびB」のように表記しても間違いではない。
「および」を使って3つ以上の項目を並べる場合には、「および」は最後に挙げる項目の直前にのみ用い、それまでの各項目は読点を使って列挙する、という形が取られることが多い。
ただし、列挙する項目に「意味の軽重の差」があり、「および」を付言的な(付け加える)意味で用いる場合には、「および」以下に複数の項目を連ねる場合もある。
「および(及び)」の類語・類似表現
「および」に意味・用法が類似した表現としては「かつ」「または」「並びに」などが挙げられる。「および」と「かつ」の違い
「かつ」とは、二つの事物や事象が並行して行われることを示す接続詞である。「彼は頭がよく、かつスポーツも万能だ」「みんなよく食べ、かつよく飲んだ」などと使用される。意味のうえではそのまま「および」と言い換えることが可能だが、文法的には使い分けがある。それは「および」が「名詞および名詞」のように、体言どうしを接続するという働きを持つのに対して、「かつ」は動詞や形容詞、文節などをつなぐ働きをするという点である。たとえば「彼は頭がよく、およびスポーツも万能だ」という言い方はできないし、「教科書かつノート類は試験会場に持ち込むことができません」という言い方はできない。「および」と「または」の違い
「または」とは、複数ある選択肢のうち、どれか一つを選ぶ際に用いる接続詞である。「試験会場には、教科書またはノートのうちのどちらかを持ち込むことができます」「兄か姉のうちのどちらかが代理で出席してくれることになっている」などと使用される。「および」が複数の事柄の並列を意味しているのに対して、「または」にはいずれか一方が選択されるという行為が含まれる点で、両者には違いがある。たとえば「朝食はパンまたはライスとなります」とある場合、パンかライスかのどちらかを選ぶことが求められているのである。「朝食はパンおよびライスとなります」と言い換えれば、パンもライスも両方食べられることになり、本来の意味とは異なってしまう。「かつ」「または」はこのほか、数学で使用する場合にはまた異なる意味合いを持つようになる。たとえば「犬を飼っている人」と「猫を飼っている人」が「かつ」で接続された場合は、「犬と猫の両方を飼っている人」という意味で条件がすべて成立することが求められる。一方「または」で接続された場合は、「犬と猫と両方を飼っている人」のほかに「犬だけを飼っている人」「猫だけを飼っている人」のすべてが含まれる。この場合、「かつ」は二つの条件の共通項を満たしていることが求められ、「または」はいずれか一方を選択するのではなくすべてを選択していることが求められる。
「および(及び)」と「ならびに(並びに)」の違い
「並びに」は、二つの事柄を並列して示す場合に用いられる接続詞である。その意味では「および」と大差ないが、両者には法律用語としての使い分けが定められている。すなわち「および」が性質の似通った事柄を並べる際に用いるのに対して、「並びに」は性質や種類が違う事物や規模の大きさが異なるものに対して使うという点である。たとえば「営業1課のAチームおよびBチーム、並びに営業2課のCチームおよびDチームが合同ミーティングを開催する」といった場合、性質の似通った小さな接続には「および」を用い、規模が異なる大きな接続には「並びに」を用いるといった使い分けである。なお、「および」の表記については、「公用文における漢字使用等について(昭和56年10月1日付け事務次官等会議申合せ)」において、一般的に接続詞は仮名表記とするとしたうえで、「及び」「並びに」「又は」「若しくは」の4語については、原則として漢字で書くと但し書きで規定している。これは文章の一義性と正確性に配慮したもので、特に内容の並列や添加については慎重を期したことによって設けられた例外である。
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