原作のキャラクター
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夏目温子(ヌクヌク) 声 - 林原めぐみ 主人公。猫の脳を頭脳に使う猫脳アンドロイド(ニャンボット、アンドロボット)で、タイトルどおり基本的には「万能」である。ただし、ボディーの比重が水より重いため、カナヅチ。これはオプションパーツの装着で解消される。「家事はダメ」という設定はTV版のみ。生体接続に使用されている久作設計のチップが劣化すると能力が低下し、最後には古典ギャグを連呼するようになる(旧OVA版-ラジオドラマ)。 ヌクヌクのデザインと性格の設定は、以下のような変遷を経ている。原作では女子大生に設定され、外では才色兼備の才媛を演じているが、身内だけの時はどこか抜けた面のある子供っぽい性格をしていた。髪の毛はベタで描かれていた。 旧OVA版では、もりやまゆうじによるカラーリングが行われた。髪の毛の表現には濃いピンクが用いられた。以降これがデフォルトになる。女子高生に設定が変更され、抜けた所のある性格が強調された。しかし、家事も得意で冴えているところもまだ残っていた。 旧OVA版からTV版までの間に、『3×3EYES』のモブキャラとして登場した際、髪からベタが抜かれた白で表現されていたことがあった。 TV版ではデザイン上は旧OVA版のものを踏襲したが、性格はアホの子のようにされてしまい、また、周囲のアクがさらに強くなった分、ヌクヌクの行動は受動的になってしまった。他に、戦闘時に展開されるアンテナのデザインが大胆に変更されている。 『新万能文化猫娘』では高田は引き続きヌクヌクの髪をベタで描いたが、旧作や、カラー原稿・アニメでも黒に設定されている『3×3EYES』の面子に比べて、光沢を多めに入れている。この作品では、ヌクヌクが本格的に活動する前に連載休止となってしまい、性格については詳しく描かれることがないままだった。 新OVA版では、原点回帰とされて女子大生の落ち着いたヌクヌクが描かれた。カラーリングも大胆に変更されたが、これまでの作品とはまったく異なる淡色系を多用したものになっている。細部のデザインは同時進行のTV版と共通した。なお、このシリーズではヌクヌクは夏目久作の作品ではない。 夏目龍之介 声 - 伊倉一恵 ヌクヌク(猫)を拾った少年。歳相応の一面もあるものの、両親のキツい性格に反して、醒めた小学生である。新OVA版では中学生になっていて偶然出会ったヌクヌクに恋をするという設定となっており、彼の視点によって展開されている。親の設定によって社会的立場が閥令息から一般庶民まで大きく異なるが、ほとんどの作品では彼はオブザーバー的な立場の「ツッコミ役」であるため、新OVA版以外においては見た目ブレが少ない。また、旧OVA版では泳げるが、TV版では泳げないことになっている。 夏目久作 声 - 神谷明 龍之介の父親。未完成のアンドロイド「NK-1124」の開発者であるマッド・サイエンティスト。見た目は、龍之介曰く「平凡な男は平凡らしく」と表現されるくたびれ中年男。自分では「正義の天才科学者」と言っているが「正義」の定義はかなり偏っている。チェーンスモーカーでどの作品でも必ず一度はタバコをくわえる。愛煙はセブンスターらしい。世界の平和を守ると言っている割には武器以外のものを作ってロクな結果になったためしがない。普段は強気に出ているが、年甲斐もなく水着美人コンテストに出る妻に投票する愛妻家にして恐妻家。旧OVA版では当初、愛車がランドローバー・ディフェンダー シリーズIIに設定されていた。しかし、ありさと今日子の襲撃のため2台スクラップにされ、1台目は自宅マンション前の公園でオブジェと化し、後半3話には登場していない。 萩原佳美 声 - こおろぎさとみ 龍之介の同級生。龍之介とお互いに好意を抱いている。親は再婚しており、母親の連れ子。『新万能文化猫娘』ではクラスのヒロイン。TV版および新OVA版には登場しない。
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