冷泉家文書とは? わかりやすく解説

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冷泉家文書

主名称: 冷泉家文書
指定番号 113
枝番 00
指定年月日 1988.06.06(昭和63.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 278
時代区分 鎌倉桃山
年代
検索年代
解説文:  京都冷泉家伝来した文書で、現在は財団法人冷泉家時雨亭文庫所有になる。その内容鎌倉時代から桃山時代に至る二百七十八通からなっており、数少ない中世公家文書ひとつとして注目される
 藤原道長の六男長家に始まる御子左家は、俊成定家によって和歌の家としての地位確立したが、為家以降二条家京極家冷泉家三家分かれた。しかし、二条京極両家早く衰微し冷泉家定家正統をうけ継ぎ、現在に至っている。
 この冷泉家歴史伝えた文書うち中心を占め家領文書所領別に整理されており、為家が播磨国越部下庄を為氏より悔返して為相に与えた文永六年(一二六九)十一月十八日の藤原為家譲状案をはじめ、長家から為秀までを記した越部相伝系図鎌倉後期)には譲与関係の詳細な注記もあって注目されるまた、正安三年一三〇一)七月十日後宇多上皇院宣や、観応二年(一三五一十月廿七日足利義詮御判御教書など、相論に際して安堵文書多数存しており、冷泉家洛中所領屋地に関する文書のうち、室町時代百万遍指図などは中世京都公家屋敷図として貴重である。
 和歌関係文書のうち、(建仁二年)七月二日後鳥羽上皇院宣は、定家充て古今後撰拾遺和歌集より殊なる歌五首ずつを撰出し、午刻までに書進せよと命じたもので、『新古今和歌集撰集期の動向示している。この他室町後期歌道入門誓紙類など冷泉家和歌の家としての活動知られる文書伝わっている。
 このように本文書は、中世冷泉家歴史具体的に明らかにし、中世史及び国文学研究上に価値が高い。



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