尼子再興軍の雲州侵攻とは - わかりやすく解説 Weblio辞書

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尼子再興軍の雲州侵攻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/01/25 02:31 UTC 版)

尼子再興軍の雲州侵攻（あまごさいこうぐんのうんしゅうしんこう）とは、永禄12年6月（1569年8月）、雲州（出雲国）奪還を目指す尼子再興軍が但馬国から舟に乗って海を渡り、島根半島に上陸して毛利軍より真山城を奪った戦いである。

脚注

注釈

^ 『新裁軍記』巻七「天文二十年」。天文20年8月28日（1551年9月28日）、陶隆房が大内義隆を討つため山口へ進軍。義隆は同年9月1日（1551年9月30日）に大寧寺で自害^[1]。
^ 『新裁軍記』巻十三（弘治三年）。弘治3年4月3日（1557年5月1日）に大内義長が自害し、これにより大内氏は滅亡した^[3]。
^ 忍原崩れがあったのは弘治2年7月下旬。『大日本古文書－毛利家古文書－』の編纂者は、この書状を永禄元年と推定しているが、最近の研究では弘治2年の書状であることが指摘されている^[11]
^ 石見銀山を掌握するための重要拠点・山吹城を、尼子氏が攻略したのは弘治2年9月3日をそれほど遡らない時期^[13]
^ 『二宮佐渡覚書』では星上山でなく京羅木山。
^ 『雲陽軍実記』では4月18日。4月17日は凶日なので1日伸ばした^[20]。
^ 『太閤記』では泉州の堺^[26]。
^ 『雲陽軍実記』『陰徳太平記』では、天文23年正月（1554年2月2日）^[29]^[30]。
^ 7月25日付けで大友宗麟から毛利氏へ起請文の提出があり、これを受けて2日後の7月27日付けで毛利氏から大友氏へ起請文^[34]が送られた。
^ 長野筑後守はその後、永禄11年5月3日に何者かに暗殺され、長野弘勝が後を継ぐ。弘勝は毛利氏から離反し大友氏に属するが、同年9月上旬に毛利氏に攻められ滅亡した^[39]。
^ 永禄10年3月までには、大友氏は鑑種を討伐することを決定していた^[41]。
^ 秋上三郎右衛門尉。秋上宗信（秋上庵介）の父。『陰徳太平記』などの軍記資料では秋上綱平と記される。
^ 『雲陽軍実記』は約300名^[25]。『陰徳太平記』では約200名^[32]。『太閤記』では約500名^[26]と軍記資料によって異なる。
^ 『国造火継旧記』によれば、山中幸盛・秋上宗信が足軽大将。
^ 千酌湾は『出雲国風土記』においても「此は謂わゆる隠岐国に渡る渡し場なり」^[68]とあるように、古代から隠岐へ渡る港であった。
^ 『陰徳太平記』では6・7箇所^[32]。
^ 高橋鑑種、秋月種実らと共に大友氏に背いた宗像氏貞も大友氏に降伏した^[75]。

出典

^ （天正3年）1月吉日　多々良氏譜牒並龍福寺来由『閥閲録・龍福寺』。
^ 天文24年10月20日　井上又右衛門　宛て　小早川隆景感状『閥閲録11ノ2』ほか。
^ （弘治3年5月9日　刑部大輔・兒玉若狭守　宛て　毛利元就書状『閥閲録84』
^ 永禄2年（4年ヵ）4月20日　井上又右衛門尉　宛て　小早川隆景感状『閥閲録11ノ2』。『桂桂岌円覚書』。備中松山城が落城したのは4月6日（5月12日）。
^ （年月日未詳）毛利隆元　御返事　毛利元就自筆書状『毛利家文書429』。
^ 御湯殿上日記　永禄2年5月13日の条。毛利隆元が備中平定の注進書と頸注文とを朝廷に献上。
^ 毛利元就卿伝 1984, p. 340.
^ （永禄5年）6月8日　出羽民部大輔　宛て　毛利元就・同隆元連署起請文写『閥閲録43』。山吹城の城番・本城常光が毛利氏に降伏した時期は永禄5年6月上旬ごろ。
^ （永禄5年）6月23日　毛利元就・同隆元連署書状写『閥閲録遺漏4-1』。
^ （弘治2年）7月晦日　能登守（桂元澄）　御返事　毛利元就自筆書状『毛利家文書636』。
^ 尼子氏の石見進出をめぐって 2000, p. 27.
^ （弘治2年）9月3日　益田伊豆守・益田刑部少輔　尼子晴久書状写『閥閲録168』。
^ 戦国大名尼子氏の研究 2000, pp. 98–99.
^ 尼子義久家臣人数帳『佐々木文書237』。
^ （永禄5年）7月29日　心東堂　宛て　三吉隆亮書状写『閲覧録遺漏4-1』『浄泉寺文書』。
^ （永禄5年12月）兼重五郎兵衛　宛て　毛利元就書状写『閥閲録52』ほか。
^ （永禄6年）10月17日　棚守左近衛将監　御返報　吉川元春巻数并供米返事『切紙、厳島野坂文書』。
^ （永禄8年カ）正月28日　棚守左近衛将監　御宿所　毛利元就書状『切紙、厳島野坂文書』。
^ ^a ^b ^c 『森脇覚書』「雲州御弓矢最初之事」。
^ 『雲陽軍実記』第三巻「富田惣攻め三所合戦　並びに毛利勢、荒隈帰陣の事。
^ 永禄9年11月21日　毛利元就他3名連著血判状写『佐々木家旧蔵文書』『閲覧録29』。
^ 永禄9年11月28日　冷泉四郎　御返報　小早川隆景書状『冷泉家文書』『閥閲禄102』。
^ 『二宮佐渡覚書』「出雲富田の開城」。義久らが円明寺に到着したのは永禄9年12月14日。
^ ^a ^b 尼子氏と戦国時代の鳥取 2010, p. 80.
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m 『雲陽軍実記』第四巻「尼子勝久雲州へ攻め入り　並びに旧交駆け集まり敵城を攻め落とす事」。
^ ^a ^b ^c 『太閤記』巻十九「鹿助尼子之貴族を求得し事」。
^ 『桂岌圓覚書』ほか。
^ ^a ^b 『佐々木文書』尼子氏系図。
^ 『雲陽軍実記』第四巻「新宮党父子横死　並びに敬久討死落書の事」。
^ 『陰徳太平記』巻二十三「尼子晴久新宮党を殺す事」。
^ （天文23年）11月8日　福屋上野守　御返報　毛利元就・同隆元連署書状『個人蔵』。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l 『陰徳太平記』巻第四十三「尼子勝久雲州入　付　松永霜台事」
^ 永禄7年7月25日　毛利陸奥守ほか2名　宛て　左衛門督入道宗麟起請文『吉川家文書69』ほか。
^ 大友左衛門督入道　宛て　毛利陸奥守ほか2名起請文写『大友家文書録』　
^ 西国の戦国合戦 2007, pp. 150–151.
^ （永禄8年）5月26日　椋梨治部少輔　宛て　小早川隆景書状『閥閲録59』。『萩藩閥閲録』の編纂者は、永禄11年ヵと推定しているが永禄8年が正しい。
^ 永禄8年6月22日　大友宗麟軍忠披見状『入江文書』。
^ （永禄8年）8月20日　佐田薩摩守　宛て　大友宗麟書状『佐田文書』ほか。
^ 西国の戦国合戦 2007, pp. 166–168.
^ （永禄）10年6月24日　五条　宛て　大友家家判衆連署状『五條文書』。
^ 永禄10年3月2日　右田弾正入道　宛て　大友宗麟書状写『右田家古文書』。
^ 豊後大友氏 2014, pp. 276–304, 「毛利氏の北九州経略と国人領主の動向－高橋鑑種の毛利氏方一味をめぐって－」荒木清二.
^ 永禄10年7月10日　大友宗麟軍忠披見状『田尻文書』。
^ 永禄10年9月3日　大友宗麟軍忠披見状『五條文書』。（永禄10年）9月7日　米多比五郎次郎　宛て　大友宗麟書状『米多比文書』ほか。
^ （永禄11年）4月12日　問註所統景　宛て　大友義鎮書状『問註所文書』。
^ 毛利元就卿伝 1984, p. 545.
^ 永禄11年7月4日　大友宗麟軍忠披見状『小野文書』ほか。
^ （永禄11年）某（大友宗麟ヵ）書状写『増補訂正編年大友史料22』ほか。
^ （永禄11年）6月2日　内藤越後守　宛て　毛利元就・同輝元連署書状『閥閲録125』ほか。
^ （永禄11年）8月23日　赤穴右京亮　御陣所　毛利元就・同輝元連署書状『閥閲録37』。
^ （永禄12年）3月10日　赤名右京亮　御陣所　毛利元就・同輝元連署書状『閥閲録37-1』。
^ （永禄12年）4月16日　毛利輝元　御返事　毛利元就自筆書状『毛利家文書549』ほか。
^ （永禄12）5月1日　内藤新右衛門・同越後守　宛て　毛利輝元書状『閥閲録125』。『森脇覚書』。
^ （永禄12年）6月5日　相良義陽　宛て　吉川元春・小早川隆景連署書状『相良家文書』。
^ （永禄12年）壬5月28日　筑前国立花城合戦敵射伏人数注文『吉川家文書513』ほか。
^ （永禄12年）5月晦日　佐藤又右衛門尉　宛て　吉川元春・小早川隆景連署書状『佐藤文書』。
^ （永禄12年）壬5月5日　南方宮内少輔　宛て　少輔十郎元秋書状『閥閲録47』ほか。
^ （永禄12年）6月7日　湯原平次　宛て　小早川隆景書状『閥閲録115-1』ほか。
^ 毛利元就卿伝 1984, p. 560.
^ 大永3年12月9日　神主秋上孫四郎　宛て　北島雅孝書状『秋上家文書』。
^ （年月日未詳）秋上氏由緒『秋上家文書』ほか。
^ 大社町史 1991, pp. 684–694.
^ ^a ^b （年月日未詳）国造火継旧記『北島家文書』。
^ 西国の戦国合戦 2007, p. 180.
^ 永禄12年9月15日　日御碕検校　宛て　尼子氏家臣連署奉書『日御碕神社文書』。尼子再興軍が丹州から数百艘の舟に乗って海を渡り、島根半島に上陸したことが記載される。
^ （永禄12年）5月17日　米原平内兵衛尉　宛て大友宗麟書状『松原家文書』。
^ ^a ^b （永禄12年）6月12日　原太郎左衛門尉　宛て　毛利元就書状（原家文書）ほか
^ 『出雲国風土記』「嶋根郡」。
^ 永禄12年9月15日　日御碕検校　宛て　尼子勝久寄進状『日御碕神社文書』。
^ 『森脇覚書』「九州御陣之事」ほか。
^ （永禄12年）7月20日　湯原右京進　宛て　小早川隆景書状『閥閲録115ノ3』。
^ （永禄12年）壬5月21日　問注所刑部入道　宛て　大友宗麟書状『問註所文書』。
^ 西国の戦国合戦 2007, p. 171.
^ 永禄12年7月28日　天野隆重・新藤就勝連署預ヶ状『折紙、竹矢家文書』。
^ ^a ^b （永禄12年）10月28日　立花勤番・各御中御陣所　宛て　吉弘左近太夫鑑理書状写『無尽集』。
^ （永禄12年）12月25日　山縣備後守　宛て　毛利輝元感状写『閥閲録遺漏2の4』。
^ （永禄12年）11月18日　天野隆重　宛て　小早川隆景書状『稲田文書』ほか。
^ 元亀4年10月2日　井上又右衛門　宛て　小早川隆景感状写『閥閲録11ノ2』ほか。
^ （永禄12年）11月21日　秋月・毛利兵部少輔　宛て　田北鑑益書状『無尽集』。
^ （永禄12年ヵ）11月25日　大友宗麟書状写『福岡市博物館購入文書』。