写本と現代語訳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 08:51 UTC 版)
七島文庫蔵本(壬生家旧蔵本、壬生本、三宅島本) 三宅島(東京都三宅村)の神官・壬生家に伝えられた写本。現在は三宅島七島文庫所蔵。内題は「三嶋大明神縁起」。御笏神社内陣に納められた内陣本と見られている。壬生家は、最初の三嶋神奉斎者とされる壬生御館実秀の末裔という。翻刻:「三嶋大明神縁起」『国学院大学紀要 第16巻』、1978年、98-125頁。 前田家蔵本(新島本) 新島(東京都新島村)に伝えられる写本。写本は3冊あり、1冊は無題、2冊は通称「島々御縁起」。無題のものは文明13年(1481年)の奥書を持つ(写本の中でも古い部類)。翻刻:「(無題)」『国学院大学紀要 第16巻』、1978年、98-125頁。 伊古奈比咩命神社蔵本(白浜本) 静岡県下田市白浜の伊古奈比咩命神社に伝わる写本。奥書から、享保年間(1716年-1735年)後半から元文年間(1736年-1740年)初めの成立と推定されている。文書は漢字片仮名混じりで、朱筆の注が付記されている。 この写本の底本は同社の旧別当寺・禅福寺に伝来していたが(禅福寺本)、その後失われ、現在は寛政3年(1791年)作の外函のみを残している。主な翻刻は次の通り。翻刻:「白濱大明神縁起」『道守』伊古奈比咩命神社社務所、1918年、付録1-付録31頁。『道守』(国立国会図書館デジタルコレクション)174-189コマ参照。 翻刻:「白濱大明神縁起」『伊古奈比咩命神社』伊古奈比咩命神社、1943年、70-95頁。『伊古奈比咩命神社』(国立国会図書館デジタルコレクション)153-165コマ参照。 翻刻:「三宅記(白浜本)」『下田市史 資料編 1 -考古・古代・中世-』下田市教育委員会編、下田市教育委員会、2010年、471-498頁。 - 要約を併記。 内閣文庫蔵本(太政官文庫旧蔵本) 翻刻:「三宅記(一名 伊古奈比咩命社記)」『神道大系 神社編 16 -駿河・伊豆・甲斐・相模国-』神道大系編纂会編、神道大系編纂会、1980年、220-240頁。 無窮会神習文庫蔵本(井上頼圀旧蔵本) 翻刻:「異本三宅記(三嶋白濱嶋々大明神御縁起)」『神道大系 神社編 16 -駿河・伊豆・甲斐・相模国-』神道大系編纂会編、神道大系編纂会、1980年、240-255頁。 その他の写本 上記以外の写本として、内閣文庫蔵本(和学講談所旧蔵本)、来宮神社蔵本、原家蔵本(2冊)、浅沼家蔵本、三嶋大社蔵本のほか、10本以上が存在する。 現代語訳 『三宅記』の現代語訳を著した書籍。『下田市の民話と伝説 第1集』下田市教育委員会編、下田市教育委員会。 - 『三宅記』前半部を紹介。伝説「伊豆の国焼きと島焼き」(下田市教育委員会)参照。
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