八家秘録及諸真言目録とは? わかりやすく解説

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八家秘録及諸真言目録

主名称: 八家秘録及諸真言目録
指定番号 2452
枝番 00
指定年月日 1989.06.12(平成1.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 寛治五年僧勝豪書写奥書
員数 10
時代区分 平安
年代 1091
検索年代
解説文:  入唐八家【につとうはつか】(最澄空海円仁円行、恵常暁円珍宗叡)の請来目録と、それらをまとめて分類整理した安然あんねん】撰の『諸真言目録』とをあわせて書写した平安時代後期写本である。八僧の請来目録各一帖に、宗叡については別録一帖を添え、さらに安然の『諸真言目録』を加えて全十帖を一具としている。
 体裁はいずれ粘葉装現状は紙撚綴)、地金銀切箔散旧表紙に「傅教大師」等と外題がある。料紙交り斐紙に押界を施して用い、半七行に端正書写している。文中にはまま朱書および墨書校合書入れがあり、各目録序文上表文等の部分には仮名ヲコト点(仁都波迦点)が加えられている。各帖の末には、寛治五年(一〇九一九月から十一月にかけて書写あるいは校合した旨の僧勝豪の奥書があり、この十帖が勝豪の書写になるもので、円融の谷御本、双厳蔵本等によって校合したことを伝えている。
 入唐八家請来目録のうち、最澄空海常暁円珍のものは、それぞれ自筆本あるいは平安時代古写本が既に国宝または重要文化財指定されているが、円仁目録は既指定のものと別目録であり、他の三僧のものとあわせていずれも現存最古写本目されるのである
 『諸真言目録』は『諸阿闍梨真言密教部類惣録』の名で知られるもので、八家請来目録記され密教典籍二〇部類して作成した目録である。各典籍にその請来者名等を注記し平安時代前期に唐から日本もたらされ密教典籍全容示している。その伝本に平安時代古写本も数種知られているが、この青蓮院本は撰述年時仁和元年八八五)とし、また尾題に次いで天暦二年(九四八)に明達勘定したことを注記するなどの特徴がある。
 この青蓮院本は八家請来目録とそれらを集大成した安然目録一具書写した平安時代古写本として仏教史研究上に価値が高い。
重要文化財のほかの用語一覧
書跡・典籍:  光厳院宸翰御奉納心経  入道大納言資賢集  入阿毘達磨論  八家秘録及諸真言目録  八雲御抄  公卿補任  公忠朝臣集



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