安然とは? わかりやすく解説

あんねん【安然】

読み方:あんねん

平安前期天台宗の僧。円仁遍昭学び、のちに比叡山五大院住し台密(たいみつ)教理大成生没年未詳。著「悉曇蔵(しったんぞう)」など。阿覚大師


安然

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 03:35 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

安然(あんねん、承和8年(841年)? - 延喜15年(915年)?)は、平安時代前期の天台宗。五大院阿闍梨・阿覚大師・福集金剛・真如金剛などと称される。近江国の生まれ。最澄と同族と伝えられている[1]

初め慈覚大師円仁につき、円仁の死後は遍昭に師事して顕密二教(顕教密教)のほか戒学悉曇学を考究した。877年元慶元年)中国()に渡ろうとしたが断念。880年元慶4年)に悉曇蔵を著した。884年(元慶8年)に阿闍梨元慶寺座主となった。晩年は比叡山に五大院を創建して天台教学・密教教学の研究に専念した。

安然は、『大日経』を中心とする密教重視を極限まで進めて台密(天台宗における密教)を大成した。

地方の伝承として、山形県米沢市にある塩野毘沙門堂の本尊を開眼。その後南陽市時沢にて入滅した。等があり、南陽市には安然入定窟が伝えられている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 73頁。



安然と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「安然」の関連用語

安然のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



安然のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの安然 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS