作品公開と反響とは? わかりやすく解説

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作品公開と反響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 10:07 UTC 版)

ゴジラ (1954年の映画)」の記事における「作品公開と反響」の解説

こうして完成した本作封切り同時に当時としても例を見ない観客動員数記録して空前大ヒットとなり、東宝同年度の初日観客動員数記録塗り替えた渋谷東宝に並ぶ観客の列は道玄坂まで伸び待ち時間は2時間達した封切り初日都内だけで14 - 15万人動員があったという。あまりの大入りに、田中友幸自ら渋谷東宝日劇チケットもぎを手伝うこととなった1番館での封切り動員だけで観客動員数961万人上り国民のほぼ10人に1人はこの映画見たことになる。『ゴジラ』成功は、当時傾いていた東宝屋台骨一気立て直したとも言われている。 東宝重役陣もこの大成功喜び撮影スタッフらが重役室招かれ各館興行レコード次々報告される中、藤本真澄本社重役ビール洋酒をふるまうという異例待遇でこれをねぎらった東宝では封切り劇場内で多数児童アンケートがとられ、ゴジラ同情する意見多く寄せられた。観客からも「なぜゴジラ殺したんだ?」「ゴジラかわいそうだ」という抗議の声があがった宝田明も「ゴジラシンパシー感じた」「なぜ人間が罪のない動物を殺さなければならないのか、無性に涙が出るのを禁じ得なかった」と述べ脚本担当村田も「ゴジラがかわいそうですよ」と語るなどスタッフにも同情意見は多い。 一方公開時日本ジャーナリズム評価おおむね低く、「ゲテモノ映画」「キワモノ映画」と酷評されることも多かった。各新聞論評でも特撮面では絶賛されているものの、「人間ドラマ部分が余計である」として本多意図したもの汲んだ評価はなされなかった。しかし、田中によれば当時三島由紀夫だけが「原爆恐怖がよく出ており、着想素晴らしく面白映画だ」「文明批判の力を持った映画だ」としてドラマ部分まで含めて本作品を絶賛した著名人としてはのちに小津安二郎手塚治虫淀川長治水木しげるらが本作品を絶賛している。作品外国でも大評判となり、すでに特撮技術者として並ぶ者のなかった円谷英二の名が外国にまで広く知れ渡ることとなった田中本多は「まず欧州認められ米国大ヒットしたことで日本国内評価定まったようだ」としている。 漫画『サザエさん』では、朝日新聞1954年11月9日掲載分にゴジラ登場させている。

※この「作品公開と反響」の解説は、「ゴジラ (1954年の映画)」の解説の一部です。
「作品公開と反響」を含む「ゴジラ (1954年の映画)」の記事については、「ゴジラ (1954年の映画)」の概要を参照ください。

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