伊原家関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/10 17:22 UTC 版)
伊原 朝灯(いはら あさひ) ヒロイン。中学2年生。父である陽の再婚相手の住む神緒町へ、陽と共にやってくる。幼い頃に母親を病気で亡くしており、以来原因不明の激痛の発作に襲われるようになった。明るく前向きな性格で、陽の再婚にも乗り気であるが、内面では無理をしているのではないかと陽には気遣われている。邑との関わりの中で、自らの体に走る激痛の原因を知る。その激痛の正体は、母を亡くした幼い朝灯の心に棲み付いた妖・「虹蛔」の仕業だった。巴と邑により妖は退治されるが、妖の最後の悪あがきで右眼を失い、肉体も傷付き瀕死となるが、巴の眼球をその身に受け継ぐことで回復し、生き永らえる。また巴の眼球を舐めることで舌に模様があらわれ力がやどる。ただし数日たつと力が消えるため再度舐める必要がある。巳緒が3歳の時に右眼を巴に返還した模様。 伊原 邑(いはら ゆう) 主人公。中学2年生。朝灯の義弟。旧姓・境(さかい)。母親の巴と共に神緒町に暮らしている。人見知りが激しく、他人に心を開かず、トラブルも起こすと言われる問題児であり、学校でも気味悪がられており友人はいない。再婚にも乗り気でなかったが、朝灯と出会い、彼女を受け入れていく。蛇(ヤマカガシ)の精霊の血を引いており、巴の眼球をしゃぶることで特殊な力を引き出せる。また奥歯で噛むことで毒を浴びせる。左目の奥に「覚鱗」と呼ばれる母親の鱗が数枚挟み込まれており、有り余る力をセーブしている。覚鱗は自分では外せないので巴か朝灯に舌で舐め取ってもらわないといけない。 伊原 陽(いはら あきら) 朝灯の父親。最近まで精霊の力のことを知らなかった。巴、邑母子や朝灯の秘密を逡巡なく受け入れ、家族としての絆をより深めることのできる博愛的で器の大きい人物。兵梧に巴、邑母子への仕打ちを抗議しに行った時、最強の霊力を持つ兵梧に「人間としての強さ」を思い知らせた。 伊原 巴(いはら ともえ) 陽の再婚相手。旧姓・境(さかい)。儚げな美人。左眼が見えず、常に隠した髪形をしている。蛇(ヤマカガシ)の精霊の子孫で、その眼には特殊な力が宿る。残った右眼を、妖に眼と肉体を傷付けられて瀕死の朝灯を救うために、朝灯の傷付いた眼と交換し失明した。奇病を治す呪術師のような仕事をしていると噂されている。 伊原 巳緒(いはら みお) 単行本7巻のエピローグにおいて登場。陽と巴の間に産まれた女の子。眼に精霊の力を持つ。 万屋 春兎(よろずや はると) 神緒町で化け物や精霊の子孫が関係した事件に関する仕事をしている兎の妖怪。朝灯とは行方不明になった慧という少年の捜索を依頼されたことがきっかけで知り合った。邑や巴とは古くからの知り合いで、邑から母親の左眼を取り戻すための協力を要請されたが断ったことがある。性格は強欲で臆病。気難しい性格だが、朝灯にはよく懐き、事件解決後は報酬について難癖をつけて伊原家に住みつくこととなる。頭が大きく、目鼻の配置が人間に近いなどマンガ的にデフォルメされた姿で描かれているが、作中においては毛皮が赤黒いこと、後ろ脚による直立二足歩行ができること、着物を着ていることを除けば普通の兎と区別がつかないものとして描かれている。好きなものは耳の間をなでられることと、シャンプーや石鹸の臭い。 作者の自画像もよく似た白い兎の姿で描かれているが、作者自身は何の関係もないと発言している。
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