任天堂VS.システム版(アーケードゲーム版)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:12 UTC 版)
「スーパーマリオブラザーズ」の記事における「任天堂VS.システム版(アーケードゲーム版)」の解説
1986年にリリースされた任天堂VS.システム版の『VS. スーパーマリオブラザーズ』(VS.SUPER MARIO BROS.)は、ファミコン版と同じく1-1から8-4までの32面構成であるが、本作と『スーパーマリオブラザーズ2』のステージが組み合わさっており、難易度がファミコン版より上がっている。また、ステージ内やゲーム内容においても以下のような違いがある。 地形やアイテム・敵キャラ・ワープ可能ステージの配置等が難易度を上げる方向性で変更されている(特に、段差部分のノコノコなど、無限1UPの原因になるような配置が排除されている) ループゾーンは、ファミコン版と正解ルートが異なるステージも存在する。 永久パターンを防ぐため、無限1UPができない(1回だけなら1UPできるため、実際には永久パターンが構築された)。また、1UPキノコの出現にも制限があり、一度ミスをすると、その面に設置された1UPキノコは通常のキノコ(またはファイアフラワー)に置き換えられる。 設定TIMEは300から400であるものの、TIMEのカウントダウンのペースがファミコン版よりかなり速く設定されているため(1カウントでおよそ0.3秒)、制限時間が厳しくなっている。 店舗側の設定により、1UPに必要なコインの枚数を100枚、150枚、200枚、250枚の中から設定できるため、コイン表示が3桁になっている(標準設定では100枚)。 ランキング画面が存在し、ランクインすると名前入力(アルファベット3文字まで)ができる。その際にオリジナルの曲も流れる。 『2』のようにステージ4のお城ステージをクリアした際にもタイムボーナスが得られる。 初代のシステムに準拠しているため、『2』にあった強風などがない。そのうえで『2』のステージが混ざっているため、『2』のステージの難易度が増している。 エンディングのBGMが『2』を踏襲したロング版となった。ただし、アーケード基板のためファミコン準拠の3和音構成となっており、終盤が若干短縮されている。エンディング自体も、仕様と演出が『スーパーマリオブラザーズ2』に準じており、残りタイム×50点と1機×100000点のボーナス加算され、助けたキノピオたちが現れる。 ゲームオーバー時に追加クレジットでコンティニュー可能。 ファミコン版のデモ画面は数パターン入っているが、アーケード版は1種類だけになった。 本作は任天堂のアーケード撤退後にリリースされたため日本未発売となっているが、近年になって並行輸入版が大量に出回っており、現在ではメーカー直営店などを含めた多くの店舗でプレイすることが可能である。地域によっては、新作ビデオゲームよりも多くの店で稼働している。また、店舗側でもファミコン用のコントローラーを改造して接続するなど、設置状況が優遇されていることも多い。 2017年12月22日にハムスターが展開している『アーケードアーカイブス』のひとつとしてNintendo Switchで配信開始。
※この「任天堂VS.システム版(アーケードゲーム版)」の解説は、「スーパーマリオブラザーズ」の解説の一部です。
「任天堂VS.システム版(アーケードゲーム版)」を含む「スーパーマリオブラザーズ」の記事については、「スーパーマリオブラザーズ」の概要を参照ください。
- 任天堂VS.システム版のページへのリンク