代表的なエレクトリックピアノとは? わかりやすく解説

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代表的なエレクトリックピアノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 07:31 UTC 版)

エレクトリックピアノ」の記事における「代表的なエレクトリックピアノ」の解説

ローズ・ピアノ (フェンダーローズ・ピアノ) トーンジェネレータと呼ばれる片持ち梁状の金属片ハンマー叩き、その振動近傍バーという一種音叉のような共鳴体が共振することで、鋭い打撃音長く伸びる減衰音から鳴る独特の音色発音する。生の音は正弦波に近い特徴有る澄んだなおかつアタックの強い音を発生するが、ピアノ内蔵トーンコントロール調整や、アンプオーバードライブ気味に歪ませた時の低音のうなるような力強い音は独特な印象与える。1970年代以降独特の音が認知されエレクトリックピアノ代表する楽器となる。 ウーリッツァーピアノ リード振動板)を叩く構造ローズ比べてピアノに近いアクション持ちスピーカー内蔵しているが、ローズより軽量1960年代後半から1970年代中盤にかけて広く使われた。カーペンターズスモール・フェイセススーパートランプダニー・ハサウェイなどで有名な他、クイーンの「マイ・ベスト・フレンド」でも演奏されている。 RMIエレクトラピアノ 電子発振式の為、正確に初期エレクトロニックピアノ範疇に入る。1960年代後半から1970年代前半にかけて、同様の目的ロックジャズ幅広く用いられ楽器。CRUMARなど、様々な電子オルガンメーカーが同様の楽器生産したホーナー・エレクトラピアノ アップライトピアノのようなボディに、ウーリッツァーに似たアクションローズ似たリード装備するレッド・ツェッペリンジョン・ポール・ジョーンズ愛用した。非常に稀少なもの。大音量のロックバンド演奏するには些か繊細に過ぎる音色であったため、ジョーンズツアーにはローズ・ピアノ持ち出したホーナー・ピアネット 調律され金属片を、鍵盤取り付けられゴム製の吸盤吸い上げ金属片反発力離れて振動し発音する多少強弱付けて演奏する事が可能。ビートルズゾンビーズジェネシスなど、1960年代後半から1970年代前半には広く使われた。1970年代末にはクラビネット組み込まれた。 ホーナー・クラビネット ホーナー・チェンバレット(金属片鍵盤取り付けられゴム製のプレクトラム弾いて発音)が少数生産終わった後、開発され楽器ピアノ祖先であるクラヴィコード機構簡略化し、マグネティックピックアップ取り付けたもの。タンジェントが弦を突き上げるクラヴィコード異なり鍵盤裏に取り付けられ突起が弦を金属製フレーム叩き付け発音するギター的なプレイ向いており、ソウルファンクロック幅広く使われた。 コロムビア・エレピアン リード振動板)を、通常のフェルトハンマーで叩く構造元祖フェンダーローズにも似た音色発するアンプ部にはイヤフォン出力があり、演奏音のリスナー演奏者自身限定できるという、今日のヤマハ・サイレントピアノのさきがけのような機能備えていた。 この点を評価したものかどうか不明であるが、当時雑誌広告によればルドルフ・ゼルキン1964年来日した際、エレピアンに触れてグッド・アイデア!」と連発したという昭和雜誌廣告・ナツカシモノ。 また、アンプ部には外部音声入力備えられており、アンプ内蔵スピーカーとして使うことができたほか、演奏音と外部音声ミキシングすることもできた。 後には「電子ピアノ」に移行した。現在同社電子楽器製造からは撤退している。 ヤマハCP-70、CP-80 実際に張弦構造持ちハンマーで打弦した振動ピエゾ(圧電式)ピックアップ検出するCP-70802つ分解することが可能で、運搬・マイキングが容易かつリアルな音の得られるグランドピアノとして開発されたが、その音色今までにない独特なものとなり、人気を得ることとなったローズヤマハDX7などに駆逐されたが、この楽器の音はシンセでは再現しにくい物だった為、1980年代後半までよく使われた。

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