代表的なオリジナル活動
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「野村万蔵 (9世)」の記事における「代表的なオリジナル活動」の解説
「現代狂言」:南原清隆とタッグを組み、「コントと狂言が結婚したら!?」をコンセプトに、狂言、現代コント、アクロバット、ダンス、和楽器、アジアの楽器、西洋の楽器等の要素を取り入れコラボレーションすることを試みた。2006年の旗揚げ後、毎年全国ツアーを行う。万蔵は主に演出を担当したが、作品の方向性や原案も南原とともに話し合いながら創出しており、台本の補助にも入っていた。2016年にシーズンⅩを終え、いったん休止することを宣言。新たなステージに発展させ戻って来ることは示唆している。 「立合狂言会」:2015年発足。流派や家を超えた交流の場、若手研鑚の場を自ら作るために企画し、和泉流、大蔵流の若手狂言師を一堂に集めた(東京公演、京都公演の2公演に分けて)。公演では、茂山千三郎とともに世話役として司会、後見をする。発足時、和泉流は、狂言共同社、狂言やるまい会、野村万蔵家、三宅狂言会、大蔵流は、大藏三兄弟、茂山千五郎家、茂山忠三郎家、善竹十郎家の8組織が参加。2016年には、これに大藏流の山本東次郎家、善竹家が加わった。 「外国人のための狂言会・YOKOSO KYOGEN」:セイン・カミュをナビゲーターとする、留学生にも分かりやすい解説をつけた公演。自身も、英語による狂言台詞を実演。2011年初演。 「大田楽」:中世に流行した「田楽」を現代に再生させたもの。兄・五世万之丞が構成・演出し遺した全国各地の大田楽を引き継いで統括し、工夫を加えながら守り続けている。また、スペインやカナダ、アメリカ、韓国などで海外公演も行って来た。日本で開催されるものの一部と海外公演では、自ら田主役となって奏上を読み上げる。「大田楽」として奉納やイベントなどの行事参加もしており(→【祭典等】の項目)、最近では万蔵自身の独自性が強く表れた演出も増えている(→【プロデュース公演】の項目)。2016年4月のアメリカ公演の際には、滞在していたワシントンD.Cで熊本地震が発生したことを知り、急遽奏上の中に肥後の安穏を願う言葉を織り込み、祈りを込めて上演した。
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