他の事件との関連性とは? わかりやすく解説

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他の事件との関連性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 09:08 UTC 版)

動物虐待」の記事における「他の事件との関連性」の解説

検挙され犯罪者日常に於ける素行調査にて、動物虐待(特に残虐に殺害するなど)傾向との関連性指摘する統計は多い。同種の調査プロファイリング等の犯罪心理学方面発達している米国に於いて顕著ではあるが、日本に於いても、2004年奈良市小1女児殺害事件にて容疑者男性が度々勤務先蹴ってたとする目撃証言や、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件容疑者宮崎勤年少時より動物残虐な行為繰り返してたとする証言池田小児童殺傷事件犯人である宅間守小中学生時代を火などで殺害してたとする証言神戸連続児童殺傷事件にて犯人とされる少年(酒鬼薔薇聖斗)が殺害、たびたびその死骸放置して周囲の反応楽しんだとされる等、凶悪事件との関連性指摘する声は多い。 2000年代終盤の頃に大量殺害容疑逮捕されイスラエルある少年は、殺害飽き始めた頃から、人間に対して同じ行為を行う計画練り始めていたと供述した類似事件容疑者として語られロスティスラフ・ボゴスレフスキーは、大量野良猫加え複数人間をも殺害している)。 その一方で児童虐待受けた子供中には自分受けた虐待行為を、動物に対して行う傾向見られる。これらの児童少年青少年では、抑圧され自己動物准え虐待する傾向があるとされ、児童虐待のあった、またペット飼われている家庭において、33%の虐待受けた児童動物自分の家ペット)を虐待する傾向見られたという(1983年ニュージャージー青少年家族サービス調査による)。 未成年者、特に幼い児童多くでは、故意にせよ偶発的なものにせよ、一定の動物虐待行為昆虫を含む)が見られるが、一般ではそれらは年齢上るにつれて終息する傾向顕著である。しかし一部には20代過ぎて動物虐待傾向終息しい・むしろ増大するケースもある。 これまで日本においては動物虐待行為実態及び犯罪との関連性について明らかにされていなかった。しかし、2007年初め日本における動物虐待行為犯罪との関係について、科学的に調査分析した論文発表された(谷:非行少年における動物虐待実態-非行少年対人暴力との関連中心として。精神医学497号727-733、2007)。発表によると、動物虐待経験有するのは一般中学生で約40%、非暴力事件起こした犯罪少年で約55%、暴力事件起こした犯罪少年で約80%であった。つまり、暴力事件起こした犯罪少年は、一般中学生比較して約2倍の頻度動物虐待経験有していたことになる。この結果は、動物虐待対人暴力との関連性示唆するものである。ちなみに、この研究発表では、幼少時被虐経験動物虐待行為との関連性認められなかったという。

※この「他の事件との関連性」の解説は、「動物虐待」の解説の一部です。
「他の事件との関連性」を含む「動物虐待」の記事については、「動物虐待」の概要を参照ください。

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