犯罪との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 03:44 UTC 版)
登録制の出張ホストの場合、登録方法は多様である。経営者が事前にホスト志願者に登録料を支払わせる形式もある。中にはこの形式を「詐欺だ」と主張する者もいるが、店側が募集の段階で事前にこの形式を説明し、志願者が納得の上で支払い、店側が客に向けて宣伝をし、客からの指名が登録ホストに届くようになっていれば、詐欺とはいえない。たとえ、登録ホストが登録料を支払ったのに全然指名がなくても、店側の稼ぎが全て登録料だとしても、詐欺とはいえない。 理想としては、事前に一定期間の無料試用期間があり、ホスト志願者がホストとして活動の目処立つと判断できた場合に無料期間が過ぎた時点から更新料として、掲載料を支払う形式がいいのは当然。だが、その形式では店側が全然稼げず経営が成立しないと説明をして、登録料形式にしたとしても、詐欺とか悪徳商法とは言えない。 売上マージン制の場合は、指名の売上が上がってから売上に対しての決められたマージン額を事務所に支払う形が正式な売上マージン制といえる。だが、それでは店としての経営がなりたたない場合、登録ホストから登録料で稼ぐという形式にするのも仕方がない。重要なのは、ホスト志願者にとって選択肢が増えることである。 店側がホスト志願者から登録料だけを取るだけとって、後は全然客向けに宣伝をせず、客からの指名が登録ホストに届くような形式にしていない場合だと、「登録料詐欺」といわれても仕方がない。また、ホスト志願者に、ホスト募集欄での事前の説明もなしに、後になってから必要品と称して高額のグッズを購入させる手口や、退会時に宣伝サイトから削除代を要求する手口もある。さらに、ホストが客先に出向くことを利用された「美人局(つつもたせ)」などの犯罪に巻き込まれる危険性がある。この他、ホストの対応が難しい「過激なSMプレイ」や「複数の女への奉仕」を強制させ、お得意様の客が満足できず怒らせたと言いがかりをつけて損害賠償を払わせるという荒い手口も存在する。 出張ホストは、店舗型ホストで云う処の裏引き、直引き(ウリセンで云うヤミケン)が容認されている処が主流である。そのため指名代金に関しては、お客とホストのやり取りとして、経営者は一切関与しないことになる。しかし、金銭の不払いや掛指名、指名時間の計算の概念から、お客とホストの指名代金のやり取りでトラブルを招くことが多い。そのため、お客は指名代金を一旦経営者に振り込んで預かって貰い、トラブルなく指名が終了した後に、経営者がホストに指名代金を振り込むという流れが安全とされるようになった。万が一、トラブルが発生した場合など経営者の段階で指名代金が止まっているので対処することも可能であり、指名代金を事前にホストに振り込んだにも関わらず、待ち合わせの場所にホストが現れなかった。というような被害を防止できる。ホストも指名代金を手にするまでは、いい加減な接客が出来ないのでナアナアの態度をしないようになる。 しかし、店側が客からの金を全額受け取り、後でホストに取り分を渡す形式だと、店側が源泉徴収税を税務署に支払わなくてはならないということになる。後で税務署から莫大な源泉徴収税の取り立てがあり、経営者が逃げた例もある。法律上、店側があくまでも場所貸しだけだとか宣伝だけだという形式にしておいた方が何かとややこしくないので、経営者もそうすることもある。
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