他のメディアにおける剛拳
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姿の初出となった『ストリートファイターII -RYU』以外では中平正彦によるコミカライズでも剛拳が多く描かれている。 漫画『ストリートファイターZERO』(1995年)では、少年時代のリュウとケンとともに回想シーンに登場する。同作ではゲームでの設定とは異なり、暗殺拳を格闘技へ昇華させたのは轟鉄とされている。また、「昇龍拳」を禁じ手とする設定も登場しており、そうと知らずに「昇龍拳」を放ったリュウを剛拳が厳しく叱責する場面も描かれた。おまけ漫画『その後の談(ダン)』では剛拳の墓が登場しているが、豪鬼とダンに破壊されている。 漫画『RYU FINAL』(1997年)では少年時代のリュウとケンの回想シーンに登場する。弟子入りを志願し、古寺の門の前に一週間座り続けたリュウに条件として、山の近くの村を襲い始めた熊を倒すように言いつける。広大な山中で熊一匹探し出すことは困難であり、探し出せたとしても子供と人食い熊では結果が明らかであると、拳の道を捨てるか、あるいは死かという厳しい選択を与えた。また同作では豪鬼との戦いで瞬獄殺を使用する。豪鬼のものとは異なり、山を谷に変えるほどの巨大な気の爆発を起こすものとなっている。 『ストリートファイターZERO 外伝 〜春麗旅立ちの章〜』のドラマCDでは春麗の父・介臣と格闘のライバルでもあり友人という設定で、この繋がりがきっかけとなり、介臣を探す春麗が剛拳のいる寺に向かった時にリュウと出会う。この後、剛拳と介臣の2人を知っている爺さんと師匠のことを知っているリュウから、闘いで未熟だったベガから介臣が倒した後、サイコパワーで強化されたベガがリュウとケンの目の前で剛拳に戦いを挑んだが、剛拳が「波動拳の極意」を見破られないために、この技を封じ敗北している。さらに、この戦いの直後に介臣がカンフーを辞めたエピソードが語られている。このCDでは「ゴウケン」という記述になっている。 『ストリートファイターIII』のコミカライズ『RYU FINAL』(1997年 - 1998年)では、剛拳と豪鬼の一騎討ちで山野が崩れ、森がなぎ払われる激しい戦いが描かれた。豪鬼が勝利した後、剛拳の数珠を持ち去っている。 UDONによるアメリカンコミック『ストリートファイター ザ・コミック』では豪鬼に殺害されている。墓には数珠がかけられていたが豪鬼によって奪われた。リュウの回想にも登場し豪鬼と戦っているが、その時は勝利を収めている。 OVA『ストリートファイターZERO: ジェネレーションズ』では豪鬼と共に若き日の姿が描かれており、ゲームやコミカライズとは風貌が異なる。 『ストリートファイターIV』発売後に発行された『ストリートファイター アート・コミック・アンソロジー』において、『ストリートファイターII -RYU』の作者である神崎将臣の短編漫画『復活 RYU-After-』が描かれ、剛拳が登場している。同作において剛拳の生死については「殺意の波動をまともに受けて遺体が残らなかったと勘違いした=剛拳の死を確認したわけではなかった」とされており、剛拳の墓も実際に遺体が埋葬されているわけではなく「剛拳が最期を遂げたとされる廃寺が墓の代わり」ということになっている。 実写映画『ストリートファイター 暗殺拳』では若き日の修行、豪鬼が鬼になる時、リュウを拾う時、リュウとケンの旅立ちの時までが描かれている。剛拳の修行時代の設定は『ストリートファイターZERO ジェネレーションズ』に近く、轟鉄と轟鉄の姪さやか、剛拳、豪鬼で静岡県の山奥に暮らしている。リュウとケンの修行時代は和歌山県の山にある寺で暮らし、波動を教えるためにかつての修行の地に戻る。暗殺拳の修行をする中、まだ殺意の波動を教えない轟鉄に反発する豪鬼と、豪鬼を止めようとする剛拳。豪鬼が破門されてからしばらく経ち、鬼となった豪鬼が戻ってくるのを感じ、轟鉄が瞬獄殺で殺されたところに到着し戦いを挑むが「うぬではまだ覚束ない」と言われる。さやかに思いを寄せていた剛拳だったが、さやかは豪鬼に思いを寄せていたため家を出る。剛拳はただ1人、広い家で時間を過ごしていたがそこに現れた謎の老人が連れてきた少年を育てることで自分自身を取り戻していき、「殺意の波動の継承者はこの世に一人しか存在が許されない」という殺意の波動の歴史に反する勇気を取り戻す。リュウとケンを殺意の波動の伝説に巻き込まないようにするため、二人が寺から旅立った後に、一人、豪鬼と闘う。
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