京都府大風呂南一号墓出土品
主名称: | 京都府大風呂南一号墓出土品 |
指定番号: | 543 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2001.06.22(平成13.06.22) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 弥生 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本件は、弥生時代後期後半に築造された墳丘墓【ふんきゆうぼ】からの出土品一括である。 大風呂南墳墓群は、丹後半島の付け根、特別名勝天橋立【あまのはしだて】、阿蘇海【あそのうみ】を眼下に望む標高五九・五メートルの尾根上に立地する。平成十年、携帯電話受信基地を建設するための事前調査(調査面積約三〇〇平方メートル)で、弥生時代後期後半につくられた一号墓と、その北側に周溝を共有する形で同後期末の二号墓が発見された。 本件は、このうち一号墓(墳丘規模=尾根筋方向の長さ約二七メートル、尾根と直交する長さ約一八メートル、墳丘高約二メートルの長方形)に築かれた四基の土壙(第一-第四主体部)から出土した副葬品の一括である。その内訳は、腕飾り(ガラス釧【くしろ】一箇、銅釧【どうくしろ】一三箇、貝輪残欠一箇)と玉(ガラス勾玉六箇、碧玉管玉【へきぎょくくだたま】三五六箇)、鉄製品(鉄剣一四本等)、および附とした土器・土器片七点から構成され、その総数は四一二点である。 これらのうち、第一主体部から出土したガラス釧は透明度の高い青色の優品で、遺存状態も極めて良い。また、銅釧一三箇も同じ第一主体部から出土し、形態も共通している。さらに鉄剣等の鉄製品もこの時期としては量的に多い。 一方、玉類は、第一-第四各主体部から多数の碧玉(緑色凝灰岩)管玉が出土しているが、それに加えて第一主体部からはガラス勾玉も出土しており、この第一主体部の副葬品は、他の主体部のそれを質量ともに凌駕する。 ガラス釧は、本遺跡に近い京都府丹後大宮町で一点(半欠品)、福岡県飯塚市から破片二箇分が出土しているのみであり、全形がうかがえるのは、本例を措【お】いて他にない。 以上本件は、弥生時代後期の墳丘墓における、副葬品の内容をよく示すとともに、わが国における弥生時代のガラス製装身具の優品を含むものとして、学術的に貴重な資料である。 |
考古資料: | 二彩浄瓶 二木長嘯収集石器類 京都府垣内古墳出土品 京都府大風呂南一号墓出土品 京都府奈具岡遺跡出土品 京都府広峯十五号墳出土品 京都府椿井大塚山古墳出土品 |
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