京都府広峯十五号墳出土品
主名称: | 京都府広峯十五号墳出土品 |
指定番号: | 464 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1990.06.29(平成2.06.29) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 広峯十五号墳は、福知山盆地のほぼ中央に、南側から張り出した狭小な丘陵上に所在した前方後円墳(全長四〇メートル)で、昭和六十一年、区画整理事業に先立つ発掘調査が行われた。その結果、後円部のほぼ中央に、長軸一〇メートル以上(一部削平)、短軸五メートルの規模で木棺直葬の粘土槨【ねんどかく】が検出された。本件は、この主体部からの出土品一括で、棺内主室から出土した盤龍鏡【ばんりゆうきよう】一面、棺内副室から出土した碧玉管玉【へきぎよくくだたま】二箇、鉄剣・鉄斧・鉄釶【てつやりがんな】各一口及び棺外出土の鉄槍一口から構成される。 このうち、盤龍鏡は銘帯に「景初四年五月丙午」に始まる三五文字が左回りに表されており注目される。中国正史によれば、この「景初四年」に当たる年は、改元されて正始元年(西暦二四〇年)となり、実在しない。またこの鏡自体は、兵庫県辰馬考古資料館所蔵鏡と同笵関係を有している。 わが国出土の紀年銘鏡は、現在本鏡を含めて七種類一〇面が確認されているが、出土地が明らかなものの大部分は、畿内中枢部を外れた地域の小規模な古墳から出土しており、本遺品もその例にもれない。 紀年銘鏡の様相や、対大陸交渉をはじめとした古墳時代社会の実態を解明するうえで、その学術的価値はきわめて高い。 |
考古資料: | 京都府垣内古墳出土品 京都府大風呂南一号墓出土品 京都府奈具岡遺跡出土品 京都府広峯十五号墳出土品 京都府椿井大塚山古墳出土品 京都府法住寺殿跡出土品 京都府聚楽第跡出土金箔瓦 |
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