京都府芝ケ原古墳出土品
主名称: | 京都府芝ケ原古墳出土品 |
指定番号: | 463 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1990.06.29(平成2.06.29) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 芝ヶ原古墳は京都府城陽市にあり、山城盆地の中央を流れる木津川【きづがわ】の右岸に立地する。昭和六十一年に宅地開発に伴う事前調査として二回にわたる発掘調査が行われ、古墳の形態・遺物の全容等が明らかになり、古墳出現の頃の墓制を知るうえで貴重な遺跡として、平成元年九月には史跡指定を受けている。主体部の調査により、内部主体は木棺直葬【もつかんじきそう】で、墓壙の規模は長さ四・七四メートル、幅二・四五メートル、深さ〇・七メートルであることが判明し、墓壙内からは銅釧をはじめとする副葬品が出土した。墓壙上面には長さ四・四メートル、幅二・五メートルの範囲に礫敷【れきじき】が存在し、礫中より小片となった供献土器が出土している。本件はこれらの一括遺品である。副葬品のうち、特に注目されるのは二箇の銅釧で、既存資料には和歌山県御坊市阪東丘【ごぼうしばんどうがおか】一号墳出土の一例以外になく、それも残欠である。芝ヶ原古墳出土例が全形を知る唯一の遺品として貴重であるのみならず、釧の変遷の諸段階をみるうえにもその資料的価値には極めて高いものがある。また、玉類のうち硬玉勾玉【こうぎよくまがたま】や細身の碧玉管玉【へきぎよくくだたま】は供献土器とともに古墳時代初期の副葬品の様相をよく示している。近畿地方の初期古墳の実態を知るうえで極めて学術的価値の高い一括資料とすることができる。なお、主体部以外の溝内出土の土師器・須恵器・埴輪片も共に保存を図りたい。 |
考古資料: | 京都府椿井大塚山古墳出土品 京都府法住寺殿跡出土品 京都府聚楽第跡出土金箔瓦 京都府芝ケ原古墳出土品 人形装飾付壺形土器 人形装飾付異形注口土器 人面付環状注口土器 |
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