古墳の形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/11 11:17 UTC 版)
三条塚古墳は近世に飯野陣屋の敷地内にあったために遺存状態が悪いと考えられていたが、墳丘の東半分は幕末の藩校建設のために大きく削られているものの、残りの半分以上の墳丘は築造当初の状況をとどめていることが判明した。 三条塚古墳の墳長は約122メートル、二重の周濠を持ち、周濠部を含めた全長は約193メートルになる。墳長からいえば三条塚古墳は、内裏塚古墳内で内裏塚古墳に次ぐ2番目の大きさを持つ。周濠部を含めた大きさでは稲荷山古墳が最大となる。墳丘の高さは前方部が約7.3メートル、後円部が約6メートルである。 三条塚古墳は前方部の隅がカットされた、独特な形をしていることが知られている。これは前方部の両隅ともカットされた形となっていることから、築造当初からカットされていたものと見られている。 前方部が特徴的な形をしている古墳としては、内裏塚古墳群の中で三条塚古墳の前に造られたとされる稲荷山古墳が、やはり前方部の両隅が丸くカットされていることが知られている。
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