井伊の赤備えとは? わかりやすく解説

井伊の赤備え

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 19:16 UTC 版)

赤備え」の記事における「井伊の赤備え」の解説

武田氏滅亡後本能寺の変による武田遺領争奪戦天正壬午の乱)を経て甲斐徳川家康によって平定されるが、その折武田遺臣配属されたのが徳川四天王にも数えられる井伊直政である。武田の赤備え支えた山県隊の旧臣達も直政に付けられ、これにあやかって直政自分部隊赤備えとして編成している。井伊の赤備えは小牧・長久手の戦い先鋒務めて奮戦し、「井伊の赤鬼」と呼ばれ恐れられた。以後幕末に至るまで井伊家治めた彦根藩軍装足軽まで赤備えをもって基本とされた。 大坂の陣の折、家康軍装煌びやかな井伊直孝隊を見て平和な時代堕落した赤備え嘆いたその中で使い古され具足身に付けている者達を発見し、「あの者らは甲州からの家臣団であろうと言い確認取れると「あれこそが本来の赤備えと言ったという。 アメリカ黒船艦隊来航備えた相模湾から江戸内海警備でも井伊の赤備えが出陣している。1853年嘉永6年6月3日浦賀来航様子描いたペリー浦賀来航図』に、彦根勢の赤い陣羽織旗差物などが描かれている。 1866年慶応2年)の第二次長州征伐では井伊直憲率い彦根藩芸州口の先鋒務めた長州藩ミニエー銃対し彦根藩赤備え火縄銃という古来から伝わる兵装挑むが、小瀬川渡ろうとした所を長州石川小五郎率い遊撃隊アウトレンジ戦法を受け一方的に敗れる。この時、赤備えであったことがかえって格好の的となり、夜間にも関わらず長州軍の狙撃容易にした。この為彦根藩兵は由緒ある鎧を脱ぎ棄てて逃走したこの後1868年慶応4年1月鳥羽・伏見の戦いでも彦根藩幕府軍先鋒として出陣するも大敗し寝返って官軍についた。この時、井伊隊に属していた兵の全員象徴とも言える赤備えの兜や鎧を始めとする全ての装備品脱ぎ捨てたという。 なお、上述初代彦根藩主井伊直政と、安政の大獄と桜田門外の変有名な15彦根藩主大老井伊直弼は、赤備えにちなみ「井伊の赤鬼」と呼ばれたまた、滋賀県彦根市マスコットキャラクターひこにゃんの兜は「井伊の赤備え」伝来品をモデルとしており、その兜の様式天衝脇立)は彦根藩主のものと同じとされる

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井伊の赤備え

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 01:56 UTC 版)

井伊直政」の記事における「井伊の赤備え」の解説

天正10年1582年)の後北条氏との講和によって、武田氏旧臣達約120人と家康旗本一部配属されたことから始まる。この時、家康により直政は兜や鎧を始めとする戦で使用する全ての装備品赤色統一させた。これはかつて武田の赤備えの将であった山県昌景意志を継ぐという意味もあったが、その他に赤色だと目立ちやすく、戦の最中にどこに自分部下達がいるのかが一目で分かるという意味もあった。以後井伊氏軍装幕末まで赤備え基本とされた。

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