主なリプレイシリーズ
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「リプレイ (TRPG)」の記事における「主なリプレイシリーズ」の解説
ロードス島戦記リプレイシリーズ 文庫リプレイの元祖のシリーズ。日本にテーブルトークRPGを広めた立役者でもある。元々は前述の通り『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を使用していたが、「雑誌掲載ならば問題ないが、単行本だと使用料をTSR社に払わなければならない」ため、新たに作った『ロードス島戦記コンパニオン』で再プレイしている。よってプレイヤー達は『ロードス第一部』の展開を知った上でプレイしているが、ゲーム中は細部で異なった展開も行われている。第3部は最初から『ロードス島戦記コンパニオン』を使っているため、『コンプティーク』に連載されたままの内容で出版されている。 現在はロードス島戦記のテーブルトークRPGでの展開が行われていない為、新作は出ていない。 レーベルは角川スニーカー文庫および富士見ドラゴンブック。 ソードワールドリプレイシリーズ 前述のロードス島戦記と世界観を同じくするファンタジー世界を舞台としたリプレイ。初期は山本弘、次いで清松みゆきがGMを務めていたが、第5部「アンマント財宝編」が連載された後長期間新作が出ていなかった。しかし秋田みやびの「へっぽこーず編」で再開、その後は複数のシリーズが同時展開されている。後継作であるソード・ワールド2.0も同様にリプレイに力を入れたシリーズとなっている。 同一世界観を舞台とした小説も含めて多くの作者が関わっており、シェアード・ワールド展開を行っており、テーブルトークRPGリプレイとしては最大の冊数を誇る。 レーベルは全て富士見ドラゴンブックから。 ナイトウィザードリプレイシリーズ 菊池たけしのデザインした、現代を舞台としたファンタジーのリプレイ。21世紀に入って以降のテーブルトークRPG業界で、ゲーム専門誌以外の雑誌で連載が行われた数少ないシリーズ(E-LOGIN、およびマジキューで連載)。メインシリーズのGMはゲームデザイナーである菊池たけしが務めている。 矢薙直樹、小暮英麻を初めとする声優プレイヤーの採用が特徴的(初めての試みではないが、実際に本格化したのはナイトウィザードが最初であろう)。 また、CDドラマつきリプレイというメディアミックス路線を強く意識した展開も行っており、こちらには池田秀一、植田佳奈、古谷徹などが出演している(植田佳奈はプレイヤーでも参加)。 2007年には、リプレイに登場する人気キャラクターが主役となり、アニメ化も行われた。 レーベルはファミ通文庫およびログインテーブルトークRPGシリーズ。 ガープスリプレイシリーズ どんな世界でも再現可能を売り文句にした汎用RPGシリーズであり、設定の全く違う複数の世界観でリプレイを出版した。 代表的なシリーズは、ガープス・ルナル(ユエル)、妖魔夜行(百鬼夜翔)。特にルナル・サーガと妖魔夜行はリプレイとメディアミックス展開を行った小説版がヒットを収めたが、共に続編の評価は低い。 その他、リボーン・リバース、ドラゴンマーク、マーシャルアーツ、リング★ドリーム、ソーサルカンパニーなどの単発作品もいくつか存在する。 レーベルは角川スニーカーG文庫および富士見ドラゴンブック。 アリアンロッドRPGリプレイシリーズ ナイトウィザードの菊池たけしがデザインした、ファンタジー世界を舞台としたリプレイ。 菊池自らの手による初代リプレイや「ルージュ」シリーズの他、久保田悠羅による「ハートフル」シリーズ、菊池たけし、久保田悠羅、鈴吹太郎の3人が同一の大陸を舞台にして手がける大河戦記物の「アリアンロッド・サガ・リプレイ」シリーズ、丹藤武敏の「レジェンド」シリーズなども存在する。 ナイトウィザード同様声優プレイヤーを起用し、「ルージュ」では力丸乃りこがプレイヤー参加した。 レーベルは富士見ドラゴンブック。 セブン=フォートレスリプレイシリーズ テーブルトークRPG専門誌である『RPGマガジン』『ゲーマーズ・フィールド』で連載されているリプレイシリーズ。前述のナイトウィザード、アリアンロッドの作者でもある菊池たけしの名前をテーブルトークRPGユーザーの間で著名なものとしたリプレイである。 ゲーム専門誌連載のため、前項目でも記されている「テーブルトークRPGを遊ばないリプレイ読者層」への認知度は全くといっていいほどなかったが、ナイトウィザードリプレイシリーズの好評などをきっかけとして2003年からシリーズの文庫化が始まり、これによりリプレイのみの読者層にも広まった。 レーベルはファミ通文庫および富士見ドラゴンブック。 ダブルクロスリプレイシリーズ 矢野俊策のデビュー作である、主に現代を舞台とした異能系リプレイシリーズ。 初代リプレイはナイトウィザードの菊池たけしが執筆し、その後デザイナーの矢野自らが「オリジン」「アライブ」シリーズを、田中天が「トワイライト」(第二次世界大戦直前が舞台)「ジパング」シリーズ(安土桃山時代が舞台)、小太刀右京が「ストライク」シリーズ、伊藤和幸が「エクソダス」シリーズを執筆した。 レーベルは富士見ドラゴンブック。 以上に挙げた他にもいくつものリプレイが商業出版されている。また、ここではリプレイが文庫で読めるものを中心に挙げたが、テーブルトークRPGの専門誌やサプリメントに読み物としてのリプレイを掲載するゲームも数多い。それらも含んで考えると、ほとんどのテーブルトークRPGに商業向きなリプレイコンテンツが存在するといえる。
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