主なリリース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 06:48 UTC 版)
以下に挙げるリリースはWgetの開発において重要な節目となるものである。それぞれのリリースに隣接して掲載している機能は簡潔さを旨として編集されており、当該リリースに関する網羅的情報ではない。そのような情報はWgetとともに配布されているNEWSファイルに掲載されている。. Geturl 1.0 (1996年1月リリース) 最初の一般公開である。英語での最初の告知は このネットニュースへの投稿までたどることができる。これは恐らくは6月にリリースされたGeturl 1.3.4に関するものである。 Wget 1.4.0 (1996年11月リリース)Wgetの名を冠した最初のリリースである。これは同時にGPLの下で配布された最初のリリースでもある。Geturlはアドホックな無保証のライセンスの下で配布されていた。 Wget 1.4.3 (1997年2月リリース)著作権をフリーソフトウェア財団に譲渡してGNU projectの一部としてリリースされた最初の版である。 Wget 1.5.3 (1998年9月リリース)このプログラムの人気において節目となった。この版は多くのLinuxディストリビューションに同梱され、より多くの人々の目に触れるようになった。 Wget 1.6 (1999年12月リリース)当時新鮮でなくなっていたリリース1.5.3に多くのバグフィックスを加えた。Dan Harklessの尽力に多くを負っている。 Wget 1.7 (2001年6月リリース)SSLサポート、クッキー及び持続的接続を導入した。 Wget 1.8 (2001年12月リリース)帯域幅調整、新しい進行状況表示及びハイパーリンクグラフの幅優先探索を追加した。 Wget 1.9 (2003年10月リリース)実験的なIPv6のサポート及びHTTPサーバへのデータPOST機能を導入。 Wget 1.10 (2005年6月リリース)2GiBを超えるファイルのサポート、dual-familyシステムでのIPv6サポート、NTLM認証、及び SSL関連の改良が行われた。Mauro Tortonesiがメンテナを引き継いだ。 Wget 1.11 (2008年1月リリース)GPLバージョン3へ移行した。CGIスクリプトでダウンロードするファイルの名称を示すためにしばしば用いられるContent-Dispositionヘッダへの予備的なサポートを追加した。HTTP認証に関するコードにセキュリティ関連の改良が加えられた。Micah Cowanがプロジェクトのメンテナを引き継いだ。 Wget 1.12 (2009年9月リリース)ウェブ上のCSSからのURL解析機能と国際化資源識別子(IRI)の取り扱いが追加された。 Wget 1.13 (2011年8月リリース)HTTP/1.1がサポートされた。またいくつかの移植性に関する問題が修正された。セキュアな接続のためのライブラリとしてOpenSSLに代え、デフォルトでGnuTLSを利用するように変更された。 Wget 1.14 (2013年9月リリース)WARCファイルのサポートを追加。RFC2617ダイジェストアクセス認証のサポートを追加。GNU TLSバックエンドでのメモリリークの問題を修正。GNU TLSを使用する場合にクライアント証明書を有効に。 Wget 1.15 (2014年4月リリース)--https-onlyと--methodオプションを追加。入力ファイル内で短縮URLに対応。MD5-SESSをサポート。 Wget 1.16 (2014年10月リリース) デフォルトでローカルのシンボリックリンクを作成しなくなった。デフォルトのプログレスバーの出力を変更。--no-configと--start-POSオプションを追加。 Wget 1.17 (2015年11月リリース) FTPのパッシブモードを削除し、FTPSがサポートされた。--if-modified-sinceオプションを追加。 Wget 1.18 (2016年6月リリース) 脆弱性「CVE-2016-4971」を修正。--bind-dns-addressと--dns-serversオプションを追加。 Wget 1.19 (2017年2月リリース) Metalink(英語版)ファイルに対応、それに伴い新規オプションを追加。1.19.1にて、指定したHTTPステータスコードが返されるとダウンロードをリトライする--retry-on-http-errorオプションを追加。 Wget 1.20 (2018年11月リリース) 信頼性向上のための--retry-on-host-errorオプション、FTPの再帰的なリモートファイルダウンロードをサポートする--accept-regex、--reject-regexオプションを追加。 Wget 1.21 (2020年12月リリース) 翻訳文字列増加。alloca の全削除。構成フラグ --enable-fsanitize-ubsanと--enable-fsanitize-asanと--enable-fsanitize-msan for gcc and clang追加。OpenSSL のハンドシェイク後認証追加。gettext バージョン 0.19.3+ が必須に。一部のロケールで進行中のバーコードのバッファーオーバーフロー他、バグ修正。
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