中心極限定理とは? わかりやすく解説

中心極限定理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/06 14:44 UTC 版)

サイコロを n 回振ったときの出た目の和 Sn = X1 + … + Xn の分布が n を大きくするに従って正規分布による近似に近づく様子

中心極限定理(ちゅうしんきょくげんていり、: central limit theorem, CLT)は、確率論統計学における極限定理の一つ。

大数の法則によると、ある母集団から無作為抽出した標本の算術平均は、標本の大きさを大きくすると母集団の母平均に近づく。これに対して中心極限定理は、標本の算術平均と母平均との誤差確率分布が、定理の条件が満たされれば、標本の大きさを大きくすると近似的に期待値ゼロの「正規分布」になることをいう。

なお、母集団の分散が存在しないあるいは有限実数にならないときには、標本平均と母平均の誤差の分布の極限が正規分布と異なる場合もある。

中心極限定理は、統計学における基本定理であり、例えば世論調査における必要サンプルのサイズの算出等に用いられる。

定理

以下の定理はLindeberg (1922) による[1]

期待値 μ と分散 σ2 を持つ独立同分布 ("i.i.d.") に従う確率変数X1, X2, … に対し





固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」から中心極限定理を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から中心極限定理を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から中心極限定理 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「中心極限定理」の関連用語

中心極限定理のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



中心極限定理のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの中心極限定理 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS