正規分布の由来とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 統計学用語 > 正規分布の由来の意味・解説 

正規分布の由来


 中心極限定理から正規分布に従う乱数列作ったように,いくつかの確率変数の和は正規分布に従う。それらの確率変数は必ずしも同じ分布に従っていなくてもよい。このように考えると,例えば,身長体重決め遺伝子生育条件食生活など )は無数に存在するこのような原因総和である結果として身長体重正規分布に従うことも理解できるであろう体重環境条件影響を受けやすいので,分布身長場合よりも正規分布からずれている。すなわち,後天的影響受けない特性の方が,分布はより正規型に近いといわれる)。また,工業製品品質重さ長さなど )の誤差原材料工程での微妙な差が累積されたものである考えられるこのような観点から Gauss は,正規分布は偶然誤差の分布法則であるととらえた
 xの分布二項分布であるとき,n が大きくn p ( 1 - p ) もある程度大きければ,次式が成り立つ( ただし,Z は標準正規変数 )。これは,ラプラス定理呼ばれる
正規分布の由来
 ラプラス定理は,中心極限定理特別な場合である。すなわち,試行回数 n,母比率 p である二項分布において,各回試行結果を表す確率変数を x1,x2, … ,xn とし,‘成功'を 1,‘失敗'を 0 としたとき,x1,x2, … ,xn互いに独立で,Prxk = 1}= p,Prxk = 0}= 1 - p である同一分布従い,E[xk] = p,V[xk] = p ( 1 - p ) である。したがって
正規分布の由来
となる。X= x1 + x2 + … + xn であるからラプラス定理得られる



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

正規分布の由来のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



正規分布の由来のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
統計学用語辞典統計学用語辞典
Copyright (C) 2025 統計学用語辞典 All rights reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS