ローマ王選出とは? わかりやすく解説

ローマ王選出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:45 UTC 版)

ルドルフ1世 (神聖ローマ皇帝)」の記事における「ローマ王選出」の解説

13世紀半ばからの皇帝フリードリヒ2世教皇庁抗争は、中欧における帝国権威衰退させていた。教皇庁軍事力支え帝国の混乱教会所有する土地治安の悪化もたらしていた。シチリア王シャルル1世は甥のフランス王フィリップ3世皇帝推薦しており、強化されつつあるフランス王権ローマ王皇帝をも兼ね可能性生まれていた。1272年皇帝候補挙げられていた名ばかりローマ王コーンウォール伯リチャード没すると、教皇グレゴリウス10世選帝侯たちに神聖ローマ帝国君主決定強く求めた国王選挙主導権を握るマインツ大司教ヴェルナー・フォン・エップシュタイン、ライン宮中伯ルートヴィヒ通して選挙進めニュルンベルク城伯フリードリヒの2名はルドルフローマ皇帝推薦したルドルフ選帝侯の誰とも私闘状態(フェーデ)になく、世俗諸侯からは凡庸な同輩と見なされていた。選挙当時50歳を超えていたルドルフ当時としてはすでに老齢であり、選帝侯たちはルドルフ統治短期間で終わると考えていた。また、ヴェルナーフリードリヒは、皇帝フリードリヒ2世没した後もホーエンシュタウフェン家支持し続けルドルフ義理堅さ評価していた。 国王選挙当時ルドルフバーゼル司教ハインリヒ土地・権限を巡って争っており、バーゼル市に包囲敷いていた。1273年9月20日ルドルフ陣営訪れたニュルンベルク城伯からローマ皇帝への選出知らされ思いがけない知らせルドルフ驚愕したすぐさまバーゼル司教講和結んで包囲解き選帝侯会議が行われているフランクフルト向かったルドルフアーヘン戴冠を受け、その後封土授与行った即位に際してルドルフグレゴリウス10世即位承認求め嘆願書提出しグレゴリウス10世から認可受けたルドルフ帝国人民教会両方から即位認められ大義を得、1275年ローザンヌグレゴリウス10世会談行ったまた、ルドルフ即位に伴い王妃となった妻のゲルトルートアンナ呼ばれるようになった。 しかし、選帝侯のうちプシェミスル家ボヘミア王オタカル2世のみはルドルフのローマ王選出に反対し、ルドルフを「貧乏伯」と貶した。オタカル2世ローマ王候補挙がっていたが、他の選帝侯たちは野心的なオタカル警戒していた。

※この「ローマ王選出」の解説は、「ルドルフ1世 (神聖ローマ皇帝)」の解説の一部です。
「ローマ王選出」を含む「ルドルフ1世 (神聖ローマ皇帝)」の記事については、「ルドルフ1世 (神聖ローマ皇帝)」の概要を参照ください。


ローマ王選出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:48 UTC 版)

マクシミリアン1世 (神聖ローマ皇帝)」の記事における「ローマ王選出」の解説

オスマン帝国同盟したハンガリー王マーチャーシュ1世による侵攻を受け、帝都ウィーン失ったフリードリヒ3世は、マクシミリアンに公の役職確保すべく選帝侯説得した26歳となったマクシミリアンの、君主として資質ドイツ諸侯の間でも高く評価されていた。 1486年2月16日フランクフルト聖バルトロメウス大聖堂ドイツ語版)で行われたベーメン王を除く6人の選帝侯投票により、神聖ローマ帝国後継者ローマ王選出され同年4月9日アーヘン戴冠式行った。 また同年には、チロル領主ジークムント大公の下にいた妹クニグンデが、半ば騙される形で、フリードリヒ3世意に反してバイエルン公アルブレヒト4世結婚する事件が起こる。

※この「ローマ王選出」の解説は、「マクシミリアン1世 (神聖ローマ皇帝)」の解説の一部です。
「ローマ王選出」を含む「マクシミリアン1世 (神聖ローマ皇帝)」の記事については、「マクシミリアン1世 (神聖ローマ皇帝)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ローマ王選出」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ローマ王選出」の関連用語

ローマ王選出のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ローマ王選出のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのルドルフ1世 (神聖ローマ皇帝) (改訂履歴)、マクシミリアン1世 (神聖ローマ皇帝) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS