レゴ マインドストームNXT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 21:30 UTC 版)
「MINDSTORMS」の記事における「レゴ マインドストームNXT」の解説
詳細は「Lego Mindstorms NXT」を参照 マインドストームNXTは2006年8月にリリースされ初代のマインドストームを置き換えた。キットはサーボモーター3つ、タッチセンサー2つ、光センサー(現在、グレースケールの読み取りに基づく色の識別能力を備えている)1つ、サウンドセンサー1つ、超音波センサー1つとNXT「知能」ブロックを1つ、7本の接続ケーブルとUSBインターフェースケーブルを含む577個の部品で構成される。知能ブロックはマインドストームの"脳"である。それにより、ロボットは異なる振る舞いを可能にする。キットには同様にNXTに作成したプログラムをダウンロード可能なグラフィカルプログラミング環境のNXT-Gを含む。ソフトウェアは同様にAlpha-Rex (人型ロボット)、Tri-Bot (自動車)、ロボアーム T-56 (ロボットアーム)と Spike (サソリ)の4形態のロボットに対応した命令を備える。 モーターは回転センサーが予め組み込まれたステッピングモーターで、従来のマインドストーム用モーターよりはるかに高性能である。しかしセンサー、モーターともに接続の方式が今までのようにブロックに線が埋め込まれているのではなく、ブロックの形を完全になくした専用のジャックとなった。機能が向上した分、従来のセンサー、モーターの複数同時接続はできなくなった。 NXTの知能ブロックは48MHzで動作する32ビットのARM7マイクロプロセッサーと4MHzで動作する8ビットのAtmel AVRマイクロプロセッサーを持っている。ブロックは入力ポートを4つ、出力ポートを3つ、64×100ピクセルLCDマトリックスディスプレイを1つ、USB2.0ポートとBluetoothワイヤレス接続を持っている。ARM7プロセッサは256KiBのフラッシュメモリと64KiBのRAMへのアクセスを持つ一方で、第二のプロセッサは(別個の)4KiBのフラッシュと512バイトのRAMへのアクセスしかもたない。接続はデジタルで、センサーと使用できるモーターポートを拡張するマルチパックを加える事が出来る。I/Oソケットで使われるコネクタはRCXで使われていたものとデザインが異なり、RJ12コネクタに似たポートを使っている。ブロックには8kHzD/Aのラウドスピーカーが組み込まれている。ブロックはAAタイプのバッテリーを6つ使用する。アルカリ電池が推奨されているが、充電式電池でも動作する。旧型となってしまったRISシリーズに比べテクニック系の部品が大部分を占め,今までなかった新しいブロックの組み合わせ,楽しみが増えた。 レゴマインドストームNXTセットは小売り版と教育用の2つのバージョンで出荷されている。教育用セットのNXTブロックは充電式電池と充電器を同梱している。しかし、このキットはプログラミングソフトを含んでおらず、別売りになっている。(個人用、教室用、サイト用でソフトウェアのライセンスが異なる) いくつかの開発者キットが利用可能で、NXTに対応している。 Software Developer Kit (SDK)-ホストUSBドライバの情報や実行可能なファイル形式、バイトコードのリファレンスを含んでいる。 Hardware Developer Kit (HDK)-文書とNXTブロックとセンサーの概要を含んでいる。 Bluetooth Developer Kit (BDK)-Bluetooth通信に使われているプロトコルの文書 2006年5月1日レゴは2006年8月までにNXT知能ブロックファームウェアがオープンソースとしてリリースされると公表したが、12月初頭まで利用できなかった。ファームウェアのソースはthe Hardware Developer's Kit、Software Developer's Kit、Bluetooth Developer's Kitと一緒にレゴのウェブサイトで見つけられる。
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