ルーズベルトの右腕とは? わかりやすく解説

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ルーズベルトの右腕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/10 05:22 UTC 版)

ウィリアム・ローブ・ジュニア」の記事における「ルーズベルトの右腕」の解説

セオドア・ルーズベルトニューヨーク州知事就任した際、ローブ州知事の公式速記者のひとりに任命された。ローブには、特段の細かい指示がなくても物事をこなす能力と、公職ついている面々公務内容への馴染みがあり、それがルーズベルト関心を引き、1899年ローブルーズベルト個人秘書となった1901年9月14日ウィリアム・マッキンリー大統領暗殺事件発生した夜、現場ニューヨーク州バッファローへと駆けつける途中だったルーズベルト副大統領に、ローブはノース・クリーク(英語版)の鉄道駅合流し午前2時15分マッキンリー死亡したことを告げ国務長官ジョン・ヘイからの電報手渡したローブホワイトハウスで、1901年から1903年にかけて大統領秘書助手 (assistant secretary) となり、次いで1903年ジョージ・コーテルユーの後を継いで大統領秘書となってその後ルーズベルト在任中を通してその座に止まったローブは、ルーズベルト極めて近しい側近であり、当時、最も実力持った人物のひとりであった。ルーズベルト主要な助言としてのローブは、政策形成や、政治的問題解決にも関わった。公の場において、大統領代弁者役割果たしていたローブは、非公式ながらアメリカ合衆国最初ホワイトハウス報道官として機能し大統領成り代わって発言する権限与えられており、また記者たちは24時間いつでも接触することができた。報道関係者から、「石壁ローブ (Stonewall Loeb)」という渾名付けられたほど、彼は大統領へ記者たちの接触を、それ以前人はなかったような形で管理し大統領へ面会求め人々からの問い合わせを、ほとんど大統領煩わせることなく捌いていた。 1904年3月から4月にかけて、ルーズベルトが、当時柔術」として知られていた柔道山下義韶から学ぶべく、ホワイトハウス練習をした際、大統領相手役務めたのは、ローブと、当時大統領親しかった大日本帝国海軍駐在武官竹下勇であったルーズベルトローブについて、「これまでのどの大統領持ったとがない最高の秘書」と評していた。さらに、自伝の中で、ニューヨーク合衆国税関における砂糖トラストの不正への追及最初に手掛けたのはローブであった述べたローブは、1908年共和党全国大会ウィリアム・タフト大統領候補指名され背後でも色々と働いていた。1908年1月ローブルーズベルトに、後継者となるべき共和党大統領候補者たちに抜きん出たものがおらず、議会共和党指導者たちはルーズベルト3期目出馬狙っているのではないか疑っていることを告げたローブ大統領に、再選求めないとしていた声明信頼回復するためには、誰か後任候補者推すべきだと促したローブルーズベルトに、誰を候補として推しても、ルーズベルト支持すれば選挙勝てる、と説いた。これに対してルーズベルトは、自分エリフ・ルート良いと思うと答えすぐさまローブルート会いに行かせ、その旨伝えさせた。しかし、当時国長官だったルートは、この指名驚き自分では当選できまい判断してこの申し出断ったローブは、その日のうちに大統領ところへ戻って、この会見について報告したルーズベルトは、ルート意向受け入れ次に考えられるのはウィリアム・ハワード・タフトだとローブ述べタフトなら政府舵取り経験があるとも語った

※この「ルーズベルトの右腕」の解説は、「ウィリアム・ローブ・ジュニア」の解説の一部です。
「ルーズベルトの右腕」を含む「ウィリアム・ローブ・ジュニア」の記事については、「ウィリアム・ローブ・ジュニア」の概要を参照ください。

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